30代の後輩スタッフから、40代の私に、熟読しておくようにとのお達し。
なんだ?この本は?
手渡されたのは『自分でやった方が早い病』というタイトルの本でした。
「私が、この病にかかっているとでも言いたいのか!」「失礼な後輩だ!」と考えたのも、つかの間、すぐにむさぼるように読破しました。
そう私は『自分でやった方が早い病』患者の一人です。
書籍の内容は概ね、以下のような感じです。
「まわりの人への任せ方がわからない」
「教える時間がないから自分でやる」
これが「自分でやった方が早い」という病。
病が悪化すると、待っているのは“孤独な成功者”の姿。
「お金はあるが、つねに忙しくて、まわりに人がいない」
「仕事の成功を一緒に喜ぶ仲間がいない」
「引退後は、会社の後輩諸君から年賀状のひとつも来ない」
書籍には、病を克服する方法として、
「部下に任せることの自分にとって、部下にとっての重要性」。
「任せる」のと「仕事をふる」は全く異なること、「部下への権限委譲」などが紹介されています。
私が感じたこととしては、
仕事は互いの「責任感」で行われる。
一方の「責任感」が欠如すれば、いい仕事はできない。つまり、互いの信頼関係で成り立つものであるということ。このルールさえ守れば、いい仕事がきっとできるはず。
逆の言い方をすると、ここが担保できなければ、良好な関係性は破綻してしまうということ。ただ、コトバでは簡単ですが、「責任を取る、責任を持つ」というのは意外と難しい行いです。
これは社内に限った話ではなく、クライアントといい仕事ができるかということにも繋がってくると思っています。
私のクライアントで、10年来のお付き合いのある方で、どう見ても、この病にかかっている方がいらっしゃいました。
その方は、「自分でやった方が早い病」のさらに上を行く「自分で全部やった方が早い病」だったと言ってもいいかもしれません。様々なチームを経て、現職に至っていらっしゃいますが、この病を見事に克服されています。
この本を読んで、改めて、その方がどこで自分を変えることができたのか?
チームを、どうマネジメントしているのか?
是非とも、そのコツをインタビューさせて頂きたいと思います。(笑)
(浜本)