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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

ネット広告を信用していない私が、それを否定しない理由(大西)2026年9月4日 金曜日

■はじめに

ここ数年、弊社でもネット広告やSNS広告をテーマにした調査のご依頼が増えています。
テレビ離れが言われるなかで、若年層に届きやすいネット広告は、多くの企業にとって欠かせないチャネルになっていると思います。

……と書いておきながら、正直に申し上げますと、私自身は消費者の立場としてネット広告やSNS広告をほとんど信用していません。
仕事で消費者行動を調べている人間がこれを言うのもどうかと思いますが、相当懐疑的な部類だと思います。

ただ、だからといってネット広告を否定する気はまったくありません。むしろ最近は、「広告を信用していない人にも、ネット広告はちゃんと効いている」と考えるようになりました。今回は、その理由を自分自身の行動を振り返りながら書いてみます。

■まず、なぜ信用していないのか

私は人並みにネットやSNSを日常的に利用しています。でも、広告はほとんど見ていません。
正確に言うと、視界には入っているのですが、「あ、広告だ」と認識した瞬間に読み飛ばしています。

理由は単純で、タイトルと中身が違うもの、誤クリックを誘いそうな配置のもの、やたらと不安を煽るもの、実際のサービスと明らかに乖離しているもの。そういう広告に何度も出会ってきたからです。

副業、情報商材、美容・脱毛、マンガあたりのジャンルは、正直もうお腹いっぱいです。

もちろん、真面目な企業の良い広告もたくさんあります。ただ、出稿のハードルが低い分、いろいろな事業者が参入でき、良質な広告とそうでない広告が同じタイムラインに並んで流れてきます。これも事実だと思います。

■テレビCMとの違いは「誰が言っているか」が見えること

もうひとつ、信用しづらい理由があります。広告主の実態が見えにくいことです。

テレビCMは出稿にそれなりの費用がかかるので、どうしても一定規模以上の企業が中心になります。「CMを出しているから安心」とまでは考えていませんが、少なくとも誰が言っているのかは分かりやすいです。

一方で、ネット広告は、企業名が出ていても本当にその会社なのか判断がつかないことがあります。有名企業を装った詐欺広告も珍しくありません。

金融系、銀行や証券、資産運用、保険といったサービスの広告は、私はまずリンクを踏みません。
いったん検索して、公式サイトから入り直します。
つまり「自分で検索したものしか信じない」という行動をとっているわけです。
同じような方は、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

■それでも、私は「検索」している

ここまで読むと「この人にネット広告は無力だな」と思われそうですが、実はそうでもありません。

先日、革鞄を探していたときのことですが、SNSに偶然、革鞄を紹介する投稿が流れてきました。

内容は商品の宣伝ではなく、有名ブランドの革製品を分解して、職人の目線で作りや品質を見ていく動画の紹介でした。

これが目に留まりました。
「ブランド品の中身はどうなっているんだろう」「職人はどこを見て良し悪しを判断するんだろう」
という好奇心からです。

結局、私は自分で調べて動画を見に行き、そこから紹介されていた職人さんのメーカーを知り、最終的にはECサイトまで訪問していました。
広告を信用していないのに、検索するという行動を取りました。

■広告の役割は「説明」ではなく「検索のきっかけ」

この行動を振り返ってみて、ひとつ腑に落ちたことがあります。

私はこれまで、ネット広告の役割を「商品理解を深めること」や「購買意欲を高めること」だと考えていました。

しかし、ネット広告は情報量も接触時間も限られており、それだけで十分な理解や強い購買意向を形成するのは難しいのかもしれません。

実際、今回私が行動を取ったきっかけも、商品の魅力を深く理解したからでも、強く欲しくなったからでもありません。単に、「そんな商品があるのか」と認知して興味を持ったことにあります。

興味を持つと、人は、情報検索(商品理解)といった行動に移ります。

ネット広告の価値はまさにそこにあるように感じます。

広告は信頼を獲得する場ではなく、まず存在を知ってもらい、「少し調べてみよう」と思わせる場であり、そして信頼の獲得や購買意欲の向上は、検索の先で得た情報によって形成されます。

インターネット時代の広告は、その最初のきっかけをつくる役割を担っているのだと考えています。

■成果を出している企業は、答えを全部言わない

そう考えると、出稿する側が陥りやすい誤解も見えてきます。ネット広告の中で商品の良さを説明し切ろうとしてしまうことです。

広告に懐疑的な人は、説明が始まった瞬間に身構えます。
頭の中で「売り込みだな」「企業側の都合だな」「説明が長くて読むのが面倒だな」というスイッチが入るからです。
逆に、意外な事実や問題提起、発見、驚きには目が留まりやすいです。人は、知っていることと知らないことの間にギャップを感じると、その差を埋めたくなるからだと思っています。

SNSで成果を出している企業を見ていると、答えを全部は説明していないものが多いように感じています。必要なのは長い商品説明ではなく、「なんで?」「それ本当?」といった検索したくなる余白を残すことなのだと思います。

■おわりに

広告に懐疑的な人へ情報を届けたいなら、ネットの中で説得しようとしないことが大切だと考えています。

ネット・SNS広告の役割は、気づきを与えて興味を持たせるところまで。
その後は、検索から公式サイトへ、比較・検討を経て問い合わせや購入へ、という流れをあらかじめ設計しておきます。

広告で分からせるのではなく、「自分で調べてみよう」と思わせます。そして調べた先に、きちんとした情報を置いておきます。そこまで設計できていれば、私のように広告を信じていない人間にも、ネット・SNS広告は十分に届くのだと思います。

ネット広告・SNS広告の調査においても、「どの広告が好かれたか」だけでなく、そのあとに何を調べ、何を見て決めたのか、まで含めて重視したいと考えています。
届かせたい相手が広告を読み飛ばす人ほど、その後ろの導線が効いてくるように思います。

大西

4月は何か新しいことをはじめるきっかけになる?(大西)2024年4月26日 金曜日

4月になりました。

新年度が始まりましたね。
みなさんの生活や周りの環境にも変化があったのではないでしょうか。

その4月も気が付けばあっという間に過ぎて、じめじめとする季節が近づいています。
私にとっては花粉症と汗が混じる、とても憂鬱な時期が到来です。

ところで、みなさん4月といえば何を思い浮かべられますか?

私がぱっと思い浮かんだのは、桜、入学式、たけのこの3つですが
みなさんも似たようなものを思い浮かべられたのではないでしょうか。

一般的にどのようなものが想起されるのかを知りたかったので
ネットで検索してみました。

※タイトル:“4月といえばランキング!イベントや食べ物・風物詩などを紹介”

 掲載日:2023/3/22 17:19
 マイナビニュース
 調査時期:2023/3/9
 調査対象:マイナビニュース会員
 調査数:男女合計502人(男性:360人、女性:142人)
 調査方法:インターネットログイン式アンケート

1位 桜(サクラ)(37.5%)
2位 入園式・入学式(16.0%)
3位 新年度・新学期(9.0%)
4位 エイプリルフール(7.4%)
5位 新生活(6.9%)
6位 花粉症(5.1%)
7位 入社式(2.1%)
8位 タンポポ(1.6%)
9位 メジャーリーグ開幕(1.4%)
10位 春キャベツ(1.4%)


※本サイトには11位以降も載っていますので、気になる方は以下からご確認ください。

https://news.mynavi.jp/article/20230322-2631095/


1位はやっぱり「桜」でしたね。
お花見は文化と言われるだけのことはあります。

桜は「入学式、宴会、お祭り・屋台」や「公園、お寺・神社、お城」など、
イベントや名所の風景を連想させるため人気があるのでしょうね。

私も毎年欠かさず花見に行っていまして、
今年は奈良県の「箸尾の桜並木」に行ってきました。

広陵市に流れる高田川の堤防に、約500mにわたって桜のトンネルが続く名所です。

▽箸尾の桜並木

奈良の桜と言えば山間部の吉野のイメージが強いですが
盆地部にも桜の名所が沢山あるので、ご興味がある方は来年ぜひ足を運んでみてください。

2位以降には「入園式・入社式」「新年度・新学期」「新生活」「入社式」など
“新しい門出・生活の変化”に関するイベントがランクインしています。

自分が当事者でなくても、新入社員の入社、同僚の転勤、子ども・甥や姪の入学式など、周りの人を介して関わることが多いですよね。

弊社でも、4月から中村が仲間に加わりました。
既に色んなシーンで中村節を炸裂されていて、会社の雰囲気も変化しています(笑)
(次回のブログ担当は中村ですので、楽しみにお待ちください)

そのように、“生活に変化が訪れる”イメージのある4月ですが
“生活の変化”と言っても、思い浮かぶ情景や想いはひとぞれぞれだと思います。

私は毎年のように「何か新しいことにチャレンジしたい」という前向きな気持ちというよりは、
「何か生活に変化をもたらさないといけない」という焦燥感に近い感情が沸いていました。

「何か生活に変化をもたらさないといけない」と感じるということは
裏を返せば「今の生活が物足りなくて、新しい自分に出会いたい」と考えていることであり、、

しかし、明確に目指したい方向があるわけでもなく
新しい習慣を身に付けようと決意しては、結局どれも習慣化せずに終わってしまいました。
(読書や資格の勉強、筋トレ、ランニングなど、苦手なことばかりしようとしていたからかもしれませんが。)

ただ、このブログを書いている時に
今年は不思議とその感情が沸いていないことに気づきました。
つまり、今の生活に充実感を感じているのです。

そっか、今の自分って充実感を感じているのか。
最近どんな変化があったのだろう?

と考えていると、主に3つの変化があったことに気づきました。

1つ目は「仕事の充実」。

今の会社に入って6年目になりましたが、任せられる範囲も増えて
自信と責任感をより感じられるようになったからだと思います。

これは毎年の積み重ねにより少しずつ変化しているものだと思うので
最近になってから、急に仕事に充実感を感じだした訳ではないですが
少なからず要因の1つになっていると思います。

2つ目は「食の充実」。

2年前に奈良に引っ越してから美味しい食べ物に出会う機会が増えて
食に関して間違いなくQOLが向上しています。

特に『サルマメ咖喱』というスパイスカレーのお店にハマってしまい
カレーを食べたい時に他のお店が候補に挙がらなくなるほどになっています。

3つ目は「運動の充実」。

先ほど、新しい習慣を作れていないと書きましたが、
実は唯一続いている趣味があり、それがテニスです。

4年前から通い始めたテニススクールが実を結び、
今となっては「趣味がテニス」と胸を張って言えるほどになりましたが
通い始めたての頃は、テニスに対する熱量はそこまで大きくありませんでした。

通い始めたきっかけは単純で、20代後半に差し掛かって健康診断の数値が悪くなり始めたからです。

食べることが好きなので、健康を気にせずに体型を維持しながら好きなものを食べ続けるためには、運動をするしかない、と覚悟を決めるしかありませんでした。
(大好物の甘いパフェやケーキを食べ続けたかった。
また、3年連続で尿酸値の数値が10.0mg/dLを超えていたので、痛風になるのが怖くて…)

数ある運動の中からテニスを選んだ理由は、
ランニングや筋トレといった「一人でもくもくとこなす系」の運動に全く魅力を感じないので、
仲間とわいわいできる系のスポーツがよかったことと、複数人で試合を行うスポーツの中でもサッカーや野球のように練習が厳しそうなスポーツは避けたかったので、候補として残った数少ないものの中からテニスを選びました。

そのようなきっかけで始めたテニスが、今や週末の楽しみで待ち遠しいと感じるほどに、
頭の中がテニスだらけです。

特にここ1年間にテニスで得られた充実感は、特別なものがあります。
明らかにテニスを始めて2~3年目とは異なる感情です。
その感情を言語化できたのは、ほんの数日前にテニススクールで出会った方と談笑していた時でした。

その方は、試合形式のレッスンが終わった後に
「負けて悔しい、、でもあの駆け引きが楽しい」
と言われて、

『ああ、そっか、さっきまで “勝ち負けを決める勝負事” をしていたんだ』
と気づきました。

今思い返せば
社会人になってから負けて悔しいと思うほどの勝負事ってほとんどしていないんですよね。

疑似的には推しのプロ野球チームが負けて悔しいと感じることはありましたが、
当事者としては、友人との麻雀やマリオパーティといった遊びぐらいしか思い浮かびません。

ただ、その麻雀もマリオパーティも、負けた時はどうしようもなく悔しいんですよね。

『勝って嬉しい、負けて悔しい』という感情は人間にとって非常に大切な感情で、おそらく、それが今の生活にハリをもたらしてくれていると思います。

もし、新年度になって何か新しいことを始めたいと思っている方がいましたら
“勝負事”をテーマに探してみてもいいかもしれません。

大西

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