大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。
みなさま、歯磨きってどのようにされていますか?

私の妹は、朝は普通に歯ブラシですが、夜はフロスの後に歯ブラシ。フロスは歯科医院でも使われているイタリア製のもの。歯磨き粉も、味はまずいが効果(むし歯予防と+ホワイトニング?)が高いと評判のものを買い、フロス+歯ブラシで磨き終わるのに毎晩10分以上かけています。
1年前は普通の歯ブラシと、どこにでも売っている歯磨き粉で歯磨いてたよね…?
急にどうした。
聞けば、歯科医院で親知らずを抜いてもらった後、何度か検診を受けて歯医者さんから「歯周病になりやすい」と言われ、歯磨きの仕方を見直したそう。
春の無印良品週間の時には「災害用に歯磨きシートとタブレット買っておこうかな」と、災害時の歯を心配するまでに。
「すっかり歯ガチ勢になっていて」と友人5人たちに話したところ、友人のうち2人はフロス、1人は電動歯ブラシ、もう1人はフロスと舌ブラシを使ったうえで半年に1回の頻度で歯の定期健診に通っていることが判明(普通の歯ブラシは一人だけ)。また別の友人は、3か月に1回、歯の定期健診に行って診てもらっていました。
え?私の周り、ほぼみんな歯ガチ勢?
ジェネレーションギャップ??いや、聞いた友人、全員同い年なのですが。
しかも、無印良品週間の歯磨きシートもタブレットも売り切れていて、妹は買えていませんでした。ええー!?みなさん、そんなに意識高いの?
・・・
厚生労働省の2023年の調査によると、20歳以上の男女で過去1年間に歯科検診を受けた者の割合は約6割程度となっています。定期健診に限ったものではありませんが、30代でも54%が1年以内に歯の検診を受けているという結果です。半数以上と考えると結構多いような。


参照:令和5年「国民健康・栄養調査」の結果 -第5章 歯・口腔の健康に関する状況-
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45540.html
また、各年代とも調査回を重ねるごとに検診の受診割合が増加傾向にあります。
オーラルケアの意識が高まってきているのでしょうか。
そういえば、歯磨き粉のCMは昔に比べて増えたかも。
妹や友人のことを「歯ガチ勢」だと思っていたけど、自分のほうが遅れていたのかもしれません…。
その後、友人から「入れ歯になりたいのか」という非常に強力な恐怖訴求(同年代の友人からこの一言は効きました…)とともに、「歯科医の定期健診は行った方がいい」とアドバイスを受けました。
私自身は定期検診をしたことがなく、歯科医院には行ったのは軽い顎関節症で何度か通院した2年ぶり。
行って診てもらったところ、なんと初期の虫歯が4本見つかりました(!)。
ありがとう友人!!
そして私も歯ガチ勢の側へ…となると美しいのですが、残念ながらフロスの面倒くささが乗り越えられず、たまに使う程度にとどまっています。
アイロンがけは習慣になったのに(笑)
ただ、歯ブラシでの歯磨きを前よりも真剣にやるようになりました。
以前は何かをしながら歯を磨いていて、どこを磨いたかも曖昧なまま終わっていたことも多かったのですが(おそらく虫歯の原因はこの磨き方のせい)、今は洗面所の前で、上下左右順番に歯を磨くように。
書いていて、元々のレベルが低すぎる…。
定期検診だけは、これからも受けるようにしようと思います。
季節は食欲の秋ですが、食べる歯のほうにも、意識を向けていきたいです。
みなさまも歯の健康にはお気をつけくださいませ。
竹本
お久しぶりです、上出です。
前回のブログ執筆から実は2年ほど経過しようとしていることに気が付き驚いておりますが、
ここで早速皆さまに1つご質問です。
この2年間、何回くらい「アンケート」に回答されましたか?
■世の中の約半分がアンケート協力者
おそらく、弊社のブログを読んでくださっているような方は、
調査にご興味をお持ちの方が多いと思いますので、
アンケートにご協力される側の機会もかなり多いのではと思います。
私自身も、商品購入後のお客様アンケートなどを回答する機会は多く、
旅先などでもアンケート用紙を見つけるとつい嬉しくなって写真を撮ってしまったりしています。

こういう、木箱に入ったアンケートも味があっていいですよね。
撮影場所:高山市政記念館様 https://www.city.takayama.lg.jp/shisetsu/1004141/1004142/1004248.html
個人的には「大いに満足」な記念館でした!
世の中的には「ポイ活」でアンケートに回答される方が多いかと思います。
GMOメディア様のポイ活に関する調査から試算しますと、世の中の約半分くらいの方が、
ポイ活でアンケートに協力してくださっており、矢野経済研究所様のポイ活市場予測のデータをみても、今後も増加傾向のようです。
すごいですよね、外を歩けば半分はアンケート協力者。我々調査会社に勤める者はお礼を言って回らねばなりません。不審がられるので控えますが。
(出典:GMOメディア様「2023年3月実施のポイ活に関する調査(https://www.gmo.media/archives/6064/)
意識してポイ活をしている(88.6%)×ポイントの貯め方はアンケートへの回答(63.7%)=56.4%
矢野経済研究所様「ポイントサービス市場に関する調査(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3605)」
■ご自身でアンケートを作成される際に気を付けてみてほしいこと
アンケートの回答が増えていることは、それだけ作成されるアンケートの数も増えていることを表しているかと思います。
中にはもしかすると企業のご担当者の方で、いきなりご自身でアンケートを作ることになって、
戸惑っている方もいらっしゃるかもしれません。
僭越ながらリサーチ会社に勤める者としてそのような方に1つ、
アンケート作成時に気を付けていただくとよいかもしれないことをこの場を借りてお伝えさせていただきます。
それは、
「排他探偵、略して『排探偵』になりきる」ことです!!!

…はい?
って感じですよね、分かります、すみません 笑
調査業界にも「排他探偵」なる用語はないです。今つくりました。私はミステリー小説が好きです。
来たれ同好の士。
さて。
探偵はともかく『排他』とは?
この業界に勤めているとよく耳にしますが、
入社前(もう10年前ですね…)を思い起こしても、
日常会話ではあまり使っていなかった言葉だと思います。
また先ほどは『排他探偵』と言いたいがためにあえて略しましたが、
私が言いたいのは『排他の選択肢』のことです。
つまり、アンケートの選択肢でよく最後に入っているコレ↓
・「あてはまるものはない」
・「上記以外」
これらを指して、アンケート作成時には『排他の選択肢』であったり『逃げコード』と呼んでいたりします。
※アスマーク様の排他の選択肢のご説明:https://www.asmarq.co.jp/column/column-cat/glossary/word0022/
■意外と忘れられがちな「排他の選択肢」
いやいや、「あてはまるものはない」くらい入れ忘れるわけないでしょう…」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、アンケート作成時、特に調査で検証したい仮説がなかなか定まらないときは、
選択肢自体の精査に精一杯になってしまって、意外と入れ忘れてしまうこともあります。
また、たとえば以下のような例ではいかがでしょうか。

「えっ、前問でレストランに行ったことがあるって回答しているのに排他を入れないといけないの!?」
と思われるかもしれません。
「このケースで致命的なのは、あくまでもメニューを書き漏らすケースであって、
そこさえ網羅的に書けていれば大丈夫じゃない???」
と。
ですが、こういう場合はいかがでしょう。
(ケース1)前問で回答ミスしてしまった場合
そもそも、問1で本当はレストランAに訪問したことがないのに、
誤って「はい」と回答してしまった場合
回答ミスをしたことに気が付かず「次へ」のボタンを押してしまうと、
多くのWEBアンケートでは、前問に戻って回答修正するボタンがないので、
回答者は強制的に問2の質問に向き合うことになりますが、選択肢をみて思うのです。
「あてはまるものがない…!」
その叫びはまさに、排他の選択肢そのもの。
ですが、後戻りはできないので、何かを選んで前に進むしかありません。
ここまで回答してきた時間と労力を無駄にもしたくないので、
アンケートの途中離脱もできれば避けたい(プロスペクト理論。人は損をしたくない)となると、
「とりあえず…、一番上のメニューAにしておくか…(順序バイアス。一番上のものを選びやすい)」
このように考えても、不思議ではない…かも、しれません。
この例の場合はまだ2問目なので、途中離脱のほうが多くなりそうではあります。
また、この例は前問が「はい/いいえ」の2択なので回答ミスはかなり少ないと思いますが、
現実はそうではないケースも多いかと思います。
せっかく回答しようとしてくれたのに、離脱者が出るのはかなしいですね。
企業名が明示されているアンケートであれば、その企業へのロイヤルティの低下にもつながってしまうかもしれません。
(ケース2)注文したものをどうしても思い出せない場合
これもありそうですね。この場合逃げコードとして「あてはまるものはない」を入れるより、
「覚えていない」のほうが回答しやすいかもしれません。
※この「覚えていない」スコアが高い場合は、このレストランAのメニューが記憶に残りづらいという課題の発見につながるかもしれないですね。
(ケース3)訪問はしたが、注文していない場合
こちらはレアケースにはなりますが、
回答ミスがなかったとしても、レストランに行ったからといって、必ずしも注文するとは限らないですし、予約だけして帰って、そのタイミングで上記のアンケートを回答する可能性もゼロではありません。
ここまで3つのケースをみてきましたが、
やはりこれらの事例では排他の選択肢を入れていたほうが、メニューA~Cのより正確な数値が得られて、調査の精度が上がるように思います。
■終わりに
近年WEBアンケートが増える中、各社様アンケートを自社内で作成される機会も増えていることと思います。
回答者側も移動中や待ち時間など、アンケートに完全には集中していない状況で回答をされているケースもあるため、見落としなどによる回答ミスをゼロにすることは難しいですが、
たとえば今回ご紹介したような
「排他の選択肢を用意できそうな隙がないか、『排他探偵』になったつもりで探していただく」
工程を踏んでいただくと、調査結果の精度が上がるケースもあるかと思います。

もちろん、すべての設問に排他の選択肢を入れるというものでもないので
(たとえば「あてはまる」~「あてはまらない」までの5段階で聞く場合など)、
「あてはまらない」ケースもあるかと思いますが、
ご自身でアンケートを作成される際は、よろしければぜひ試してみてください。
注:アンケート配信後に抜け漏れに気が付くこともあると思うので、
保険的に一旦排他の選択肢は初めから入れるものとして想定しておくのもありかと思います。
排他の選択肢の代用として、「その他(具体的に: )」と入れておくのもよいかもしれません。
■余談
ところで、旅先でアンケート用紙の写真を嬉々として撮るなんて、まるで調査マニアですね 笑
自分にこのような日が来ようとは!
今年で入社10年目になりました。関わってくださった皆さま、本当にありがとうございます。
市場調査社には私などはるかにしのぐ調査マニアたち(ほめているのか?笑)がそろっておりますので、ぜひ弊社へのご相談もお待ちしております!
(今回のブログは2年前とは異なりダイレクトに宣伝しております 笑)
上出
スタッフ