①きっかけ
「汚い字でもきれいに見える!」(気がする)
「子どもの時に習っていた習字をしている気分に近い!」(繰り返しになりますが字は下手です)
③その後
買う前に、少し使ったら飽きるのでは?という心配もあったのですが、主に仕事で継続的に使用。コレクションも3本(2本目はインクを吸入するタイプのもの、3本目は1年以上筆記しなくてもインクが詰まったりかすれたりしないもの)に増えました。
(佐藤)
大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。
(佐藤)
今回はこれらの書籍のご紹介をさせていただきたいと思います。
それは平易な言葉でつづられて、読み物としてのストーリー性が重視されていたり、「経営学の大家たちがもし出会っていたらこんな会話をしていたかもしれない」というエッセイ風のバーチャル対談を差し込んだりなどなど、「肩肘張らずに最高の知の旅を楽しんでもらいたい」という著者の配慮の賜物だと思います。
本書は「経営戦略100年の歴史」を振り返り、『当時の社会やビジネス状況の解決策としての経営戦略論』と『現代のイノベーション論の構造』を学ぶことができます。
「はじめに」にある一節を抜粋すると・・・
この数十年間の経営戦略史をもっとも簡潔に語れば、「60年代に始まったポジショニング派が80年代までは圧倒的で、それ以降はケイパビリティ(組織・ヒト・プロセスなど)派が優勢」となります。
(一部省略)ポジショニング派は「外部環境がダイジ。儲かる市場で儲かる立場を占めれば勝てる」と断じ、ケイパビリティ派は「内部環境がダイジ。自社の強みがあるところで戦えれば勝てる」と論じました。そして互いに「相手の戦略論では企業はダメになる」という研究成果を出しています。
どのような研究がなされ、どのような議論がなされたのか。そんな興味深い歴史をたどりつつページを進めると、最後に到達するのが21世紀の現在です。経営学が出した経営戦略の最新の答えは『やってみなくちゃ、わからない』。問題は『どう上手く素早く「やってみる」か、そしてそこから素早く「学んで修正して方向転換するか」という力こそすべて』。
詳細が少しでも気になる方は、読んで間違いのない一冊だと思います。
トランザクティブ・メモリーとは『組織の記憶力に重要なことは、組織全体が何を覚えているかではなく、組織の各メンバーが他メンバーの「誰が何を知っているか」を知っておくことである』という考え方です。
つまり、みんなが金太郎飴のように同じ知識を持っていても組織力は上がらない。それよりも多様な考えや知識を持つヒトが集まった集団であることが必要で、かつ「誰が何を知っているのか」を知っていることが組織力を上げるために必要であるという考え方です。
メンバーの構成や組織内コミュニケーションについて考えさせられる概念です。
他にも『弱い結びつきの強さ』や『ストラクチュアル・ホール』など興味深い概念が盛りだくさん。現在の研究で証明されたことと、今まさに実証にチャレンジしていることなどが十分に満喫できます。
しかし理論だけでは世の中は回って行かないのもまた真実。理論と実務を行ったり来たり、「鳥の目」と「虫の目」を複眼的に持つことが必要です。
まさに「鳥の目」と「虫の目」。普段は現場を這いつくばりながらも、たまには目線をあげることもできるよう、引き続き勉強していこうと思います。
(安部)