MRidea vérité

お問い合わせ

スタッフブログ

スタッフ紹介を見る

大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

書くことの楽しさ (佐藤)2013年10月28日 月曜日


①きっかけ

数年前に読んだ本(『犯人に告ぐ(雫井脩介)』)がなかなか面白かったので、この作家の他の本も読んでみようと何気なく買った『クローズド・ノート』という文庫本。

この本(『クローズド・ノート』)のストーリーはさておき、途中何度も「万年筆」のくだりが登場し、読み進めていくうちに「万年筆」がとても気になる存在に。

自分にとって、「万年筆」というと、子どもの頃に自宅のペン立てにインクの出の悪いもの(使っていなかったため)が数本あったのを少し触ったことがある程度。恥ずかしながら、ペン先をどっちに向けて書くのが正しいのかも知りませんでした。

そんな自分ではありますが、『クローズドノート』を読み終える頃には、「万年筆」って実際のところ、書き味がどんなものか気になる。。。一度試し書きしてみたい」という気持ちになりました。 

②購入

よくわからない時はとりあえずネットで検索。そんな習慣があるのですが、色々調べていくとより興味深々に。ちなみに値段はピンキリで、1000円程度のもの~数十万円、中にはもっとするものも。。。

あれこれ悩み、百貨店で試し書きまでして、最終的にネットで購入(1万円くらいのものを購入しました)(某百貨店様ごめんなさい。。。)

手元に届いてから書いてみると・・・

「あまり力を入れなくてもスラスラ流れるように書ける」(ふだんの筆圧は強めですが)
「汚い字でもきれいに見える!」(気がする)
「子どもの時に習っていた習字をしている気分に近い!」(繰り返しになりますが字は下手です)

この歳になって「書くこと」に感動!(いずれも情緒的な部分が大きかったです) 
  
③その後


買う前に、少し使ったら飽きるのでは?という心配もあったのですが、主に仕事で継続的に使用。コレクションも3本(2本目はインクを吸入するタイプのもの、3本目は1年以上筆記しなくてもインクが詰まったりかすれたりしないもの)に増えました。

次は手作り「万年筆」を買いたいと思っているのですが、一番欲しいものは「7万円」といかんせん高い!!

ただ、「万年筆」の名の通り、インクを充填することで半永久的に使用できる一生物、日本の職人さんが時間を掛けて作ったものと考えるといずれは持ちたい一品と憧れます。

安倍総理やオバマ大統領が法案に署名する際に「万年筆」を使用しているシーンをテレビで見かけます。高価でおしゃれな「万年筆」は、こういった重要なシーンでも、どこか落ち着いて格好よく見えるものです。自分も将来「万年筆」が似合う大人になりたいものです。

(佐藤)


秋の夜長に、知の巨人たちに触れる(安部)2013年9月30日 月曜日

弊社のドメインは「マーケティング戦略・戦術」におけるリサーチ&コンサルテーションです。そしてこの「マーケティング戦略・戦術」の上位概念にいは「経営戦略」なるものがあります。

我々が経営戦略を語ることはありませんが(というか私は語れといわれてもさわりすら語れませんが)概念を知っておく必要性を感じているときに、とてもエキサイティングな3冊の本に出会いました。

今回はこれらの書籍のご紹介をさせていただきたいと思います。

■「経営戦略全史」(三谷宏治 著)(20134月)

見るからに硬派なタイトルです。それに加えて400ページを超す辞書のような分厚さ。しかしそんな見かけとは裏腹に、いざページをめくると一気に読破してしまいます。

それは平易な言葉でつづられて、読み物としてのストーリー性が重視されていたり、「経営学の大家たちがもし出会っていたらこんな会話をしていたかもしれない」というエッセイ風のバーチャル対談を差し込んだりなどなど、「肩肘張らずに最高の知の旅を楽しんでもらいたい」という著者の配慮の賜物だと思います。

本書は「経営戦略100年の歴史」を振り返り、『当時の社会やビジネス状況の解決策としての経営戦略論』と『現代のイノベーション論の構造』を学ぶことができます。

「はじめに」にある一節を抜粋すると・・・


この数十年間の経営戦略史をもっとも簡潔に語れば、「60年代に始まったポジショニング派が80年代までは圧倒的で、それ以降はケイパビリティ(組織・ヒト・プロセスなど)派が優勢」となります。

(一部省略)ポジショニング派は「外部環境がダイジ。儲かる市場で儲かる立場を占めれば勝てる」と断じ、ケイパビリティ派は「内部環境がダイジ。自社の強みがあるところで戦えれば勝てる」と論じました。そして互いに「相手の戦略論では企業はダメになる」という研究成果を出しています。


「相手の戦略ではダメになる」と議論を戦わせる歴史がエキサイティングです。

どのような研究がなされ、どのような議論がなされたのか。そんな興味深い歴史をたどりつつページを進めると、最後に到達するのが21世紀の現在です。経営学が出した経営戦略の最新の答えは『やってみなくちゃ、わからない』。問題は『どう上手く素早く「やってみる」か、そしてそこから素早く「学んで修正して方向転換するか」という力こそすべて』。

詳細が少しでも気になる方は、読んで間違いのない一冊だと思います。

ざらっと歴史を振り返ると、気になるのはやはり今の経営学がどこに向かっているのか。そこで手にしたのがこの本でした。



■「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(入山章栄 著)(201211月)

新進気鋭の若手経営学者である著者が、現在の知のフロンティアたちの理論をわかりやすく紹介してくれています。本書のテーマは多岐にわたりますが、一例を挙げると「トランザクティブ・メモリー」という概念。

トランザクティブ・メモリーとは『組織の記憶力に重要なことは、組織全体が何を覚えているかではなく、組織の各メンバーが他メンバーの「誰が何を知っているか」を知っておくことである』という考え方です。

つまり、みんなが金太郎飴のように同じ知識を持っていても組織力は上がらない。それよりも多様な考えや知識を持つヒトが集まった集団であることが必要で、かつ「誰が何を知っているのか」を知っていることが組織力を上げるために必要であるという考え方です。

メンバーの構成や組織内コミュニケーションについて考えさせられる概念です。

他にも『弱い結びつきの強さ』や『ストラクチュアル・ホール』など興味深い概念が盛りだくさん。現在の研究で証明されたことと、今まさに実証にチャレンジしていることなどが十分に満喫できます。

日常の実務から一歩引いて理論に目を向けると、ものごとを俯瞰して体系的に捉えることができます。

しかし理論だけでは世の中は回って行かないのもまた真実。理論と実務を行ったり来たり、「鳥の目」と「虫の目」を複眼的に持つことが必要です。

ということで、ぐぐっと実務に寄せてみるとこちら。

「戦略経営バイブル」(高橋宏誠 著)(20103月)

     こちらは以前一度読んだ(というか眺めた)ことがあるのですが、理論に触れた今だからこそ、再読してみようかなと思います。かなり難解だったということが記憶に深く刻まれてはいますが。

本当にさわりだけではありますが経営の考えに触れるにつれ、マーケティングを語るにもやっぱり経営がわかっていないとダメだなという思いが強くなってきます。

まさに「鳥の目」と「虫の目」。普段は現場を這いつくばりながらも、たまには目線をあげることもできるよう、引き続き勉強していこうと思います。

(安部)

スタッフ

バックナンバー

ページ上部へ

〒550-0004
大阪市西区靱本町1丁目7番3号
PAX本町ビル
インターネットからのお問い合わせはこちら インターネットからのお問い合わせはこちら 06-6449-1595(代)06-6449-1595(代)