そのもがきの一つであるこのブログ。なかなかアイデアが思い浮かばない中模索した結果、2年ほど前から挑み始めたレザークラフトについて書いてみようと思います。
■レザークラフトとは
皮革工芸。革細工。切る,打刻するという技術(レザーカービング)を用い革に模様を描いたり、染色を施す。それらを型取ったり、縫い合わせることで多種多様な革製品(財布/カバン/コースターなど)を作り出すというもの。
■始めたきっかけ
革製品は、売られている時は同じモノでも、その後年月が過ぎると所有者の使い方によって異なった風合いを醸し出すという特徴があります。私は、その部分に魅力を感じ革製品を好むようになりました。財布を買おうと思った時に、“長年使う“ということを考えると、妥協(色/模様/使い勝手/価格など)を許さず本当に欲しいモノを探し求め、出会える日を待っている自分がいました。しかし、最終的に価格を諦めオーダーメイドにしようかとモヤモヤしていた時、ホームセンターでレザークラフトコーナーに出会い「これやっ!自分が欲しいと思えるモノがないんやったら作ったれ!」と道具を買い漁ったのがきっかけでした。
■既製品のすごさ
買い漁ったのはいいものの、世の中そんなに甘くはなく、一朝一夕で作れたものではありませんでした。実際に本やインターネットを見て作り始めた時、自分の想像を遥かに超える工程があり驚きました。それと同時に、「既製品は売れるモノを量産しないといけないんだよな。」という考えが浮かぶ。この最低限の工程、且つ一定のデザインや品質,どこでどのように販売するのか、といったことを決めて実際に店頭で販売されている。そこに至るまでには、沢山の人が関わり試行錯誤し、より多くの消費者により良いモノを届けようと努力した内容が詰まっているのではないか、ということを痛感しました。
■今だからこそ思える事
ただ実感として、既製品を購入する際、多くの消費者は100点満点で購入しているとは思えないのです。 デザイン/スペック/価格など 何かを妥協して既製品の中で点数が高いモノ(自分が求めているモノに、より近いモノ)を選んでいるのではないのかと。多数の人により100点に近いと思ってもらえる商品を開発にするにはどうすれば良いか。ここで、マーケティング・リサーチが力を発揮するのだと思っています。マーケティング・リサーチについて学び始めたばかりですが、世の中に潜在している消費者インサイトを的確に発掘することが100点に近づく唯一の方法ではないか、と感じています。
世の中に潜在しているインサイトの発掘など一生かかっても出来ないことかもしれません。しかし、私は幸運なことに今その実現に尽力している先輩方に囲まれている。私も一つでも多くのインサイトを発掘できるようなリサーチャーになるために突き進んでいきたいと思います。入社して約1カ月まだまだ知らない事,わからない事だらけですが、歩みを止めることなく精進します。
・・・余談。私が求めるような財布を作るにはまだまだ時間がかかりそうです。諦めず、レザークラフトの技術も磨き、楽しく欲しいモノを作っていければと思います。「次は何を作ろう、ティッシュBOXを作りたいな。」と思う今日この頃でした。
(今井)