大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。
お盆に大塚国際美術館へ行ってきました。
行かれたことがある方も多いかと思いますが、大鳴門橋を渡ってすぐの風光明媚なところにある美術館で、初めて行ったのは学生の時だったでしょうか、その大きさに圧倒されたものです。
日本で2番目に入館料が高い美術館でありながら、年間約22万人が来館しているそうです。
どことなく要塞のような雰囲気も醸し、「もしかして山が割れてロケットが発射されるくらいのカラクリがあるかも…」との妄想が男心をかきたてます。
しかし行くたびに感じているということは、二十年来、発想が変わっていないということでしょうか。
■去年の出来事
何を隠そう去年も同時期に来ているのですが、特に「美術館大好き人間!」というわけではなく、実は去年は、館内で息子(3歳)がムカデに噛まれるというハプニングがありました。
これだけ自然あふるる場所なら仕方がないと思いつつも、ムカデに噛まれることがどれほど危険なことか、全くわからない都会っ子(?)の私としては、いきなり火が付いたように激しく泣き出す息子を前に、心配になっていきます。
問題のムカデくん。たいして大きくはないものの強そう。
その時の男性スタッフの方の対応が素晴らしいものでした。館内の医務室で応急処置を施してもらっている間に、
逃げていったムカデを迅速に確保、お盆でお休みが多い中、診察ができる病院を探し出し、、
ドクターにムカデのサイズや特徴を伝え、伝聞で現状や影響の範囲等を教えてもらいました。
そして「私が責任を持ってお連れしますので、お父さんとお嬢さんはどうぞ館内でお待ちください」
そう言うと嫁さんと息子を車で病院まで送迎し、治療を受けさせてもらいました。
幸い大事にはいたらず、その後は息子も元気そのもの。
更に帰り際には
「毎朝スタッフ全員で館内のムカデチェックを行っているのですが…本当に申し訳ありません」
との再度のご丁寧な謝罪とともに
「とんだアクシデントでお楽しみになれなかったと思いますので」
と次回使える入場券まで頂戴してしまいました。
この事故は決して美術館の責任ではないですし、病院を確保してもらった時点で既に、ありがたいなーと思っていた私は、一連の対応に関心しました。
てっきりムカデのアクシデントはよくあることで、対応がマニュアル化されているのかと思いきや、今年刺されたのはうちの息子だけというのを聞いて、またびっくり。滅多にあることではないようです。
もしかすると、車の送迎等も現場の判断かもしれません。
いやー、対したもんだと、すっかりいい気分で美術館を後にしたことをよく覚えています。
■大塚国際美術館の良さ
それから1年後。
せっかく頂いた入場券を使わせてもらい再度行った次第です。
この美術館がいいのは、仰々しい柵なんてものはなく作品との距離が近いこと。
思いっきり近くで見てもいいし、なんなら触ってもいいし、写真も取り放題だし。
さらに、この広さ。
美術館に行ったはいいものの、長時間並ぶ必要があったり、注目作品の前では交通誘導係がいたりして、
遠くからチラっとだけしか見ることができなかったり…ということがなく、マイペースで見たいものを見たいだけ自由に鑑賞できるのが嬉しい。
そして小学校3年生の娘でも「これ知ってる!」と言える作品が満載で、「有名どころ一同に集めてみましたっ」という品揃え。
前菜でも盛り合わせが大好き、お酒でも飲み比べが大好き、そんな私の好みにもぴったり。
これらはすべてレプリカ&陶板焼きで再現しているからこそできること。
レプリカという一見ネガティブな要素を、逆手に取るようにベネフィットに変えているのが見事。
■偶然の再会
と、今回もしっかり楽しみ、ゲージュツをわかった顔して説明文を読んでいる自分に酔いしれ、満足して帰ろうとした時に、うっすら見覚えのあるスタッフの方が。
もしかして…と声をかけると、やっぱり去年の方でした。これはラッキー!
スタッフの方もすぐに思い出してくれて、雑談中に「あの時の対応に感激したんです」ということを伝えると、彼は言いました。
「あの体験が嫌な思い出になっていないこと、そしてまたお越しいただけたことが本当に嬉しいです」
ズキュンっ!と胸を打たれました(笑)
サラリとこんなことが言えるのが素敵だなと。
自分達が提供しているモノ(価値)へのプライドだったり、その価値を通してゲストにハッピーになってもらいというおもてなしの心であったり、それが、例え不可抗力であったとしても満たされなかった時の悔しさというプロ根性であったり、そんな想いが根底にあるからこそ、サラリと口に出てくるセリフだと私は感じました。
今年もとってもいい気分で美術館を後にすることとなりました。
■ハードとソフトの相互関係
大塚国際美術館は、先に書いたようにそのハード(プロダクト)も本当に立派だと思います。
その上で今回は、そのハードを更に輝かせるソフトの力を感じました。
私の場合はハプニングや偶然の再会があって表出したのですが、きっとそんな想いを持って取り組んでいるスタッフの方々がいるからこそ、気づかない心遣いが館内に溢れていて、それが自由な鑑賞というスタイルや
居心地の良さにも繋がっているのだと思います。
一人一人のスタッフの想いの集合体が企業価値や企業文化だとしたら、大塚国際美術館の素敵さの真の要因は、ハードとソフトの両側面の良さを知ることで、初めて理解できることかもしれません。
次に訪問する時は、そんな目や感覚をもって鑑賞できるので、また新しい発見がありそうです。
「あの人なんでスタッフや細部をジロジロ見てるのかしら…」
という変な人にならないようにだけ、注意が必要ですが!
(安部)
①ベイブレードバースト
昨年、息子(当時、小3)にねだられて『ベイブレードバースト』というベーゴマをモチーフにしたおもちゃをプレゼントしました。正直「持っている友達も少なそうだし、一人で遊んでばっかりになって、すぐに飽きるんだろう・・・」と思っていたのですが、飽きるどころか1年経った今も週の半分は、これで遊んでいるほど。
そんな息子がどっぷりはまっている『ベイブレード』とは、以下のような特徴のあるおもちゃです。
◆『ベイブレード』とは
1999年に発売を開始したベーゴマをモチーフにアレンジした対戦型玩具。
2008年には第2世代にあたる『メタルファイト ベイブレード』を展開。これまで世界80以上の国と地域で販売され、シリーズ累計は3億5000万個以上、累計売上は3650億円以上を記録する人気玩具で、息子用に買ったのは2015年に販売された第3世代として展開されている7年ぶりの新作(『ベイブレードバースト』)です。
◆コマの特徴
コマは3つのパーツで構成されており、パーツの組み合わせによって攻撃型、防御型など、自分の好きなように作れます。対戦時には、①相手のコマより長く回り続ける、②相手のコマを破壊させる、③相手のコマが場外に出る、のいずれかで勝ちとなります。
◆デジタル的な特徴
ベイロガーと呼ばれるパーツをコマを回すための装置(ランチャー)に取り付けることで、シュート力やシュート回数といった日々の遊びの記録や購入したパーツのカスタマイズ履歴、大会の参加や入賞結果などをリアルタイムに可視化できます。また、その記録はスマートフォン専用のアプリで簡単に管理できるのです。
コマには村田製作所が開発した極小のNFCチップが搭載されており、店頭の筐体で読み込んでゲームをプレイすることで、バトルの結果が書き込まれます。
自分が子どもの頃に遊んでいたのはアナログでシンプルなコマでした。
今の子どもは遊びの幅も広がっていて、友達と勝負するだけでなく日々の一人プレイも十分楽しいだろうなぁ・・・と、羨ましさを感じながら親子でベイブレードを楽しんでます。
②プログラミングおもちゃ
ベイブレードをスマホに接続したり、コマにNFCチップが搭載されていたり・・・ということに驚きましたが、子どものおもちゃのデジタル化が著しいです。例えば、潜水艦にカメラが搭載されており、魚目線で撮影できるリモコン潜水艦。イモムシ型のロボットで「90センチ前進」「90度右折」「90度左折」「止まって点滅し音を出す」の4つの仕掛けをパーツごとに認識させ、パーツの繋ぎ合わせで順番通りにイモムシをくねくね動かすことができるおもちゃ。「イモムシがどんな動きをするか」「イメージ通りに動かせるか」など、子どもは自然と考えながら遊ぶことができるのです。
こんなおもちゃだと大人も遊んでみたくなりますよね。このように、「動き」「音」などを指示すると、その通りに動かせるおもちゃを『プログラミングおもちゃ』と呼んでいます。
玩具メーカーのレゴと筑波大学付属小学校は今年の3月に、小学生がプログラミングをしながらモノの仕組みや科学を学ぶ授業を報道陣に公開しました。レゴブロックやセンサー、タブレットなどを使って、実際にプログラムを組んで、組み立てたものを動かすという内容で、子ども達は試行錯誤しながら思考力や課題解決力を養うことができるのが狙いです。
自分の息子は、小学校では「工作部」に所属するほど工作が大好きです。きっとこういう授業には興味を示すだろうな・・・と思いつつ、そう遠くない未来の小学校の授業では、プログラミングが盛んに行われているのかも知れないですね。
(佐藤)