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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

一つの物事でも(上出)2017年1月6日 金曜日

「一つの物事でも、見る人によってその姿かたちは移ろうものである」とは、かの有名でも何でもない今適当にそれっぽく並べた言葉ですが、例えば「三つ子の魂百まで」ということわざ。

これはその子どもを見守る大人目線の格言であり、子ども本人からしてみれば幼少の頃の記憶など持ち合わせておらぬ、自分の魂はもっと別の場所で育まれたものであるからして、「盗んだバイクで走りだした十五の夜の魂百まで」を断固主張する、ということになるのかもしれません。

ですが閣下の視点で考えると「十万歳の吾輩と比べれば、三つも十五も大して変わらんよ」ということになるのでしょう。一人の子供に対する評価でも、視点によってこれだけ意見は分かれ、時にはぶつかるものです。場合によっては落とし所が見つからず、すったもんだの大騒動まで発展するなんてことは人類の歴史で繰り返されてきたことでもあります。えらいこっちゃです。

その一方、人間とは不思議なもので、考え方がまるで違っていても喜びや怒り、悲しみや感動を言葉がなくても分かち合える、そんな瞬間もありますね。例えば誰かの笑顔を見てほっこりする、同じ音楽を聴いて感動する……そう、音楽フェスです!

 

■JAZZフェスのnot悲劇but奇跡

昨年になりますが、宮城県は仙台市で開催されたJAZZフェスに参加してまいりました!……というと、なんだかとっても活動的なように聞こえますが、 参加できたのはすべて吹奏楽仲間のおかげでございます。ありがとうございます。

何はともあれ本番前日。あれはまだ残暑厳しい九月でしたが、唯一無二の相棒・テナーサックスを背負い、演奏でみんなを盛り上げるぞと武者震いをして仙台市に乗り込んだわけでございます。

前乗りの目的はもちろんずんだ餅と牛タン最終練習、リハーサルです。練習会場に到着し、楽器を組立ていざ音だし!そう思った時、私は重大な事実に気が付きます……「あれ、これ武者震いじゃなくね?」

背筋が寒い、頭が痛い、……武者震いの正体は、ただの体調不良だったのです。

折角JAZZフェスに参加できるのに、なんという体たらく!仲間に心配をかけ、ずんだ餅も牛タンも味わえず、寝込むことになりました。

本番当日。出番は午後7時。ゆっくり休んでなんとか回復したものの、病み上がりにはかわりなく、ちょっと楽器に息を吹き込んだだけで高校時代の耐寒マラソン大会を彷彿とさせる疲れ、とてもいつも通りの演奏ができる状態ではありません。サックスが異様に重く感じ、フルート等の軽い楽器担当の仲間がうらめしく、なんだか小雨も降ってきたし、もうこれ、今日は無理だな……そんな思いで舞台に上がりました。

一瞬で、自分がフェスを、音楽をなめていたことに気が付きました。

ステージ前には雨にも関わらず、お客さんがたくさん集まっていました。なんだこの熱気、なんだこの空間!!みんな、みんな笑っている。演奏を楽しみにしてくれている。嬉しい、嬉しい、さあ吹くぞ、伝われ、伝われ、ああ、これが「音楽」か。音を楽しむってこういうことか。

さっきまでの怠さが嘘のように、いつも通り吹く事ができました。演奏後は、仮病疑惑が浮上するほど元気になり、最寄りの駅まで走ってお土産にずんだ餅を買いました。

言葉では表すことができない人が生み出す不思議な力に助けられた、そんな経験でした。

 

■2年目の抱負

これを書いている今はお正月。近所の寺では鐘がゴンゴンなっていて、「タンスに」と相の手をいれたくなるのをグッと堪えている次第ですが、この1月で入社丸1年と相成りました。

来る2年目は、目の前の数値や一つの発言を「これでもか!」というほど突き詰めて考えること姿勢を大切にした上で、物事を自身の立場や考え方に捕らわれず様々な角度からより広い視点で捉え、言葉や数値では表すことが難しい人間の機微のようなものも明らかにできる、代弁できるリサーチャーになっていきたいと思う今日この頃です。精進します。引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

写真:JAZZフェスの写真、一枚もなかったので相棒のオフショットをお届けします。

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(上出)

創造性を高めるための組織とは(立田)2016年12月25日 日曜日

もう聞き飽きるくらい言われていることですが、日本は成熟化のフェーズに入って久しいし、人口減少というこれまで経験したことのない時代を迎えています。つまり、見本とする“モデルがない時代”と言えるでしょう。

となると、新しいモデルを自らが生み出さないといけないわけで、そのためには、これまでの価値観や慣習に囚われることのない「新しい概念/アイデアを生み出す創造性」が求められます。

新しい概念やアイデアを創造しようとすると、個人内の知と知の結合組織内での知と知の結合が必要となるわけですが、そのような組織になるためには、企業も多かれ少なかれ何らか変わらなければならない部分はあるのでしょう。

では、「創造性を高めるための会社組織」とは、どういう組織なのでしょうか?何が必要なのでしょうか?

いろいろあると思いますが、私が重要だと感じるのは、

①価値観の異なる様々な人材が集まっている

②誰もが自由に安心してものが言える

であり、特にが“肝”ではないかと思っています。

文字面だけ見ると簡単なようにも感じられますが、「価値観の異なる人間」、しかも「感情の塊である人間」が集まっている組織の中で、実はそうそう容易なことではないような気がします。

 

■誰もが自由に安心してものが言える組織

価値観の違いは、パーソナリティ、生まれ育った時代背景に加え、組織内での上司-部下といった立場、その職業での経験量などの違いから生まれてくると思います。しかも、「各変数」の掛け合わせで出来てくるものなので、その種類は無限大ですよね。

つまり、人間は一人一人“考え方の異なる生き物”と言えます。

ですので、意見は違って当然なのですが、厄介なのは、多くの人がとかく「自分の方が正しい」と思いがちで、異なる意見(例えば、反対意見)を言われた時に、“相手の方が間違っている!”と「まずは否定から入る」という習性があるように感じます。

そこに“部下のくせに!”とか“よく考えもせずに!”等の「感情」が入り乱れたりすると、お互い聞く耳を持たなくなり「誰もが自由に安心してものが言える」状態ではなくなります。

「自由に安心してものが言える」状態というのは、裏を返せば、組織に属する全員が、自分の考えと感情を一旦横に置いて、「自分と異なる意見だったとしても、まずは受け入れてみる」(=“受け入れ態勢”)ができていないと実現しないのではないでしょうか。

 

■“受け入れ態勢”を維持するコツ

最近会得したコツは、相手の意見を否定する理由を考えるのは止めて、まずは強制的「異なる相手の意見が正しい」と仮定してみるところから思考をスタートさせる。その上で、相手がその考えに至った理由を想像してみる。

そうすることで自分の考えとの違いがクリアになり、自分の意見、相手の意見とは異なる、より本質的な「解」を探しに行ける。

こういった冷静な思考が、自分の枠を取っ払い“新しい発見”を生み出す確率を高めるのではないでしょうか。

 

■最後に

こういう思考を行うためには、相手のパーソナリティや価値観を常日頃から知る努力や、健全で良好な関係性の維持が必要でしょう。

そう考えると、「創造性を高める組織」に最も重要なのは、「対話」を通した相互理解に基づく「信頼関係の構築」

とても一般的なことのようですが、これが創造的組織のベースのような気がします。

(立田)

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