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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

人との向き合い方について、思うこと(浜本)2016年7月5日 火曜日

突然ですが、以下の方々に、どのような印象をお持ちですか?

キャプチャ

最近、色々と世間を騒がせている方々、、、

個人的に思うことがありますが、今回はそこには触れず。

 

私には持論があり

「悪いことを1回した人は同じことを繰り返す」。

「浮気をした人は、また繰り返す」。

人間の根っこの部分は変わらない。

この考え方自体に様々な意見があると思いますが、最近、思うことがあるのです。

 

人間なんて、そう簡単に変われる筈がない。

子どもならまだしも、その人の価値観で何十年も生きてきた人たちは特に。

でも、その人の見方は変えることができる。

そう、相手の変化ではなく、自分が変化すこと。

これならできそう(←実際には難しくて、なかなか実践できないですけど)。

 

相手の見方が変われば、これまで抱いていたその人に対する感情は、不思議と今までのそれとは異なってきます。

これまで、自分の敵ではなかいと思っていた人が、味方ではないかと思えるのです。

多分、その時に相手の本質が変化したのではなく、自分の見方が変わっただけなんですよね。

ただ、相手の見方を変えるには、それなりの時間が必要です。

ただただ時間が過ぎるという意味ではなく、相手のことを本気で理解しようとする時間。

これを持つ勇気?本気さ?が必要です。

 

「相手に変わって欲しいと願うなら、まずは自分の見方を変えよ!」

弊社の代表に何年も言われ続け、ようやく、この歳でその意味が理解できはじめたオッサンの独り事でした。

 

いかがです?

私に対して悪いイメージを持たれている方は一緒に熱く語りませんか!!

きっと私が、いい奴に思えてくるはずです(笑)。

 

(浜本)

美術館で思考法の原点に立ち返る(山本)2016年5月10日 火曜日

先日、伊丹市立美術館で開催されていた「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展」を見に行きました。

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ご存知の方も多いかと思いますが、エドワード・ゴーリーとは、アメリカの絵本作家です。その特徴は「陰鬱でモノクロな線描表現」「不条理で不気味な世界」で、ストーリーも凹むものが大半。「絵本と言いながら、子供には絶対見せてはいけない類の絵本」とも言われています。

私自身はその独特の世界観が好きで、有名どころを何冊か持っていますが、やはり、何となく変な倫理観が働いたのか、息子の絵本読み聞かせ時にはついぞ登場することはありませんでした。

館内で改めて原画などを見るにつれ、完成形に至るまでの妄執的ともいえる描き込み量の多さに圧倒されたのですが、さらに興味深かったのが、奇妙なキャラクターや不気味なストーリーテリングの発想法について問われた際の、ゴーリーの答えでした。

館内に置かれていた資料を立ち読みしての記憶なので、表現は若干違っているかもしれませんが、

 “形は不完全であっても、とにかく手を動かして描いていくことで、天啓が下りてくるのを待つ”

“自分は温厚で心優しい人物であるから尚のこと、世の中の不公平や矛盾、残酷な事象を強調したくなる”

的な言葉が印象的でした。

これを見て思い出したのがロアルド・ダールの言葉です。

「チョコレート工場の秘密」「南からきた男」などの作品で有名な彼もまた、キャラクター造形や着想の妙で多くのファンを持つ作家です。

彼もまた小説のアイデア発想について問われた際に、似たような言葉を残しています。

 “素晴らしいインスピレーションは、しばしば子供時代の様々な経験から降ってくる”

“魔法はそれを信じる人にしか見えない。…(だから魔法を信じて)書き続けることが重要”

商品・サービスのコモディティ化が問題となって久しく、「イノベーションの必要性」「アイデア発想の重要性」は、現代のマーケティングに携わる人であれば言わずもがな、でありましょう。そしてまた明快な解決法がなく頭を痛めている問題でもあります。現在、様々なシーンで取り入れられている「デザイン思考」による問題解決のフローもまた、その流れから出てきた思考術です。

デザイン思考の基本フローは

「共感→問題定義→創造→プロトタイプ→テストの反復」(by d.school)

ですが、各ステップでの“心構え”“作法”が、実はゴーリーやダールが言っていることと同じなのだということがよく分かります。

普通に考えれば、小説家・絵本作家はストーリーはもちろん、キャラクターや人物設定でその世界を「見える化」させる作業が必要不可欠であり、そこに長けた彼らの創作術こそ、まさにデザイン思考のセオリーに則ったものなのでしょう。

アイデアを発想するツールはそれこそ古典的なモノから、現役のクリエイター諸氏が開発したモノまで有象無象ですが、ツールはあくまでもツール。

  • そのツールを使う人間の持つ経験知(共感の解釈力)
  • とにかくやり遂げようという強固な意志
  • 「量は質を凌駕する」というアウトプット量(プロトタイプ)

がないと、素晴らしいアイデアに繋がるインスピレーションは得られないのだ、ということなのでしょう。

ここ何か月かの間に読んだ本の中で、印象に残った言葉を最後に。

 

「インスピレーションには偶然の要素が含まれるが、その偶然は心構えのある人にしか訪れない」(by ルイ パスツール)

(山本)

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