大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。
弊社内を見渡すと、2月は定性調査の嵐でした。デプスインタビュー約80人、GI 8グループ、ホームビジット2案件。忙しかったですが、楽しい日々を過ごさせていただきました!
そんな中、最近弊社にて増加傾向にある一つの流れをご紹介させていただければと思います。
□おうち訪問遠足(ホームビジットをより気軽にご提供)
最近、調査業界でも話題になっているデザイン・シンキング。顧客に着目し(人間中心デザイン)、ニーズの本質(インサイト)をつかむことから発想のヒントを得て、アイデアをたくさん出して、プロトタイプを作って、短期間で検証を繰り返す、という手法です。
顧客に寄り添う手法の一つとして、ホームビジットがあります。生活空間に入り込んで、生活文脈から丸ごと理解して、インサイトにたどり着こうというもの。会場でのインタビューを超える情報量が手に入ります。
とはいえ、自宅訪問というだけで、“大変そう!忙しくてそこまで手が回らない!”とお感じのクライアントの皆様も多いでしょう。
これをお手軽に、気軽にご提供しているのが、「おうち訪問遠足」です。クライアントの皆様と弊社スタッフがご一緒にターゲットの自宅を訪問。その帰りにカラオケボックスや居酒屋などでデブリーフィング、参加者全員の「気付き」を出し尽くします。頭の中で熟成させ、数日後にワークショップで、「インサイト」を発見。
既に複数社のお客様にご利用いただいています。
※詳しくは下記弊社HPをご参照ください。
https://mri-idea.co.jp/research5
□インサイト
上記に「ワークショップで、『インサイト』を発見」と書きましたが、正解のない世界でもあり、これがまた大変。
そもそも「インサイト」の定義って何なんでしょう?
世の中には色々な定義があると思います。「生活者インサイトとは、人の行動や態度の奥底にある、時には本人も意識していないホンネ」とか、「消費者インサイトとは、消費者の行動原理や、行動の背景にある意識構造を見通した結果得られる、購買行動の核心やツボのこと」とか言われていますね。
でも、「インサイトの発見」って結構大変!そう感じるのは以下の二つの理由からです。
①そもそも他人の心理、価値観を理解することが難しい
他人の心なんて早々簡単に分からない。その要因の一つには、自分の人生経験で得た価値観や思考の「枠組み」しか持っていないから、どうしてもそれに当てはめようとしてしまう、当てはまらない場合は考えるのを放棄してしまう、という特性があるからではないかと思います。
だとすると、他者の「インサイト」を語るには、まずは「自分との対話」が必要というところに行きつくのです。
自分の中にある「枠組み、概念」と向き合い、その「枠組み、概念」を解き放して、自分とは違う他者を受け入れて「共感」できるか、にかかっているのではないか、と思うわけです。
②「インサイト」は一つではなく、その中でビジネスに寄与するインサイトを言い当てるのが難しい
「革新的な解決策は、人間行動の中に潜む最良の『インサイト』からうまれる」と言われます。でも、「インサイト」は一人一つとは限らず、深さのレイヤーも色々。そのうち、商品・サービス開発に役立つインサイトはどれか?
ここの精度を高めるためには、クライアントの皆様のビジネス環境(PEST、3C)を深く理解しておく必要があると思います。
「インサイト」って奥深いですね。これからも追究し続けていきます!
(立田)
自己紹介
「今回は初めてなので自己紹介を」と仰せつかって机に向かう事、数時間。紹介すべき自己が全く見当たりません。国民的猫型ロボットよろしく「すまーとふぉーん」を取り出し検索するはもちろん「自己紹介 どうする」。すると、出てくる出てくる自己紹介の方法論。ああ、こんなにサイトがあるということは、困っているのは私だけではないんだ、みんな自分をなんと表せば良いのか分からず戸惑っているんだと心の友を得た気分で机に舞い戻る事、また数時間。日は暮れ星が輝き始めても、浮かんでは消える文章たち。遅々として進まぬ我が紹介文に私は苛立ちを覚え始め、憤りをぶつけます。
「君、いつまで白紙でいるつもりだ!明日寝坊したらどうしてくれる、さっさと埋まりたまえ!」
すると私の剣幕に押されたのか、紹介文もついに重い口を開きます。
「…いつまでって、あんたまだ5分と悩んでないじゃないか。何が数時間だ。話を盛るな」
「光陰矢の如しということわざを知らないのか!矢から見れば5分も数時間も大して変わらんわ!」
「無茶苦茶だ。この人無茶苦茶だ」
数時間の押し問答の末、紹介文が言い放ちます。
「いつまで白紙でいるつもりかって?…もう一度、あんたの人生が始まるまでさ!」
1月5日、初めての出勤日。私の心は不安でいっぱいでした。
前職の新聞記者。私は激務とストレスに耐えきれず、たったの2ヶ月で辞めました。
地元に逃げ帰ったあと、途端に真っ白になったスケジュール帳を視界の隅に公務員試験を目指して1年勉強しましたが、それも叶いませんでした。情けない自分を嫌というほど見ました。
そして迎えた出勤初日。また、うまくいかなかったらどうしよう。また失敗したらどうしよう。怒られたらどうしよう。逃げてしまったらどうしよう。一生誰にも、認められなかったらどうしよう。こわい、こわい、こわい。そんな気持ちでいっぱいになって、ちょっと泣きました。
入社2ヶ月の今でも、毎日この気持ちは頭をよぎります。でも。
恐くても、踏み出さないと一生このまま。人生、白紙のまま。
というわけで、私は今日も目覚ましをセット。会社に備えて早めに眠り、「今月のアクセス数下がったよ」の幻聴で起床。鳴りはじめた目覚ましは0.2秒で止め、机の上の白紙は埋められる日を待っている……。
はじめまして
1月に入社いたしました、上出と申します。先輩方のご指導のもと勉強させて頂きながら、働ける幸せを噛みしめる日々を送らせていただいております。精一杯精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
(上出)