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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

立田が、今最も関心を持っていること【第1回】(立田)2012年9月20日 木曜日

「立田が、今最も関心を持っていること」4回シリーズ
【第1回】
課題認識①
リサーチという機能がなくなることはないが、リサーチ“業界”は近い将来なくなるかも!?
手前味噌で誠に恐縮ですが、私はリサーチが大好きです。ある種、趣味のような存在で、リサーチの
現場
が楽しくてしょうがなく、そして、やればやるほど 「極めたい!」 という欲求が湧き起こってきます。まぁ、好きなことを職業にできているのは、幸せ者だと思います。
では、リサーチの何が好きなのだろう?
自問自答してみたところ、以下のような結論に達しました。
あらゆる情報、例えばマスメディアやマーケティング専門誌から聞こえてくる社会の動き・生活者の動向、書籍から得られるアカデミックな情報、自分が遊びに行った体験、飲み会で知り合いが何気に言った一言、そして、それに加えて
デプスインタビュー での対象者の発言、これらの中から一本の線が紡ぎだされ、一つの解が導き出されたその瞬間。このエクスタシーが忘れられないのです。
たまにリサーチ会社に勤めながら、「俺はリサーチには興味ないねん。関心があるのはその先やねん」という方がいらっしゃいますが、この方はリサーチをどう捉えているのだろうか?
もちろん、リサーチは手段であり、その先が大事なことは百も承知!
こういう方ほど、リサーチを「アンケート用紙を集めて、集計して、グラフ化する作業」と、狭~く捉えているように思えてなりません。
私は、リサーチ会社に勤めながらこういう発言をする人が正直大嫌いです。リサーチを極めてから言えよ、と。
(いつまでたっても極められない私の負け惜しみかもしれませんが…)
ちょっと前置きが長くなりましたが…
副題に「リサーチという機能はなくならない」と書きました。リサーチの本質を突き詰めれば、 「顧客理解」 というところに行き当たると思っています。定量データ/定性データ、行動に関する情報/意識に関する情報、形はどうあれ、それらはすべて
「顧客理解」 を目的とした営みだと思います。
ただし、マーケター/リサーチャーと、顧客とは別の人格です。これだけ価値観の多様化が進んだ現代では、どんなに優れたマーケター/リサーチャーであろうと、そうそう簡単に“顧客を理解する”ことなんてできません。
そこを、対象となる顧客に寄り添い、①顧客が頭の中にイメージしていることを共有し、背景も含めてコンテクストとして理解を試みる。そして、②自分とのズレを認識し、③再度顧客の思いを想像する、そんな難しい行為だと考えます。
これは、モノづくり、そしてコミュニケーションをデザインする際に、まずやらなければならない最も基幹となる部分ではないでしょうか。リサーチがその役目を担う限りは、世の中にリサーチというものは存在し続けると思われます。
一方、現在リサーチ業界には多種多様な企業が存在します。
例えば、大手企業を中心に…
  • パネルデータの提供
  • 視聴率データの提供
  • WEBアンケートシステムの提供
などを行っているリサーチ会社があります。これらは、クライアントである企業様が自社で個別にシステムを構築するには余りにもコストがかかります。どこかがまとめて行う方が断然効率的ですよね。
こういうケースでは、システムor情報を提供しているリサーチ会社は存在価値が薄れることはないでしょう。(企業間競争での個別企業の生き残りは別にして)
では、これら装置を持たないリサーチ会社はどうか。
上記のような「システム(機能)」、そこから得られる「情報」をお客さま自身が使いこなされたとすれば、「その他のリサーチ会社」は、何の価値をご提供すればよいのか?
  • 効率的な集計、グラフ作りの工程管理? 
  • 効率的な実査管理?
  • 対象者リクルート?
  • 専門会社ならではの仮説構築?
  • 新しい調査手法、分析手法のご提案?
  • ストラテジック・プランニング?
  • はたまた、また別の価値?
お客さまはいったいどんな価値を求められているのだろう?
明確な解を持ち合せていなければ、「その他のリサーチ会社」の存在価値は著しく低下してしまいます。
どのポジションで成長を目指すのか、真剣に考えないといけない時代だなぁ、とつくづく感じます。
(【第2回】 課題認識 自社も含めた“守旧派”のリサーチ会社が、お客さまに提供すべき価値とは!? 
につづく)
(立田)

立田が、今最も関心を持っていること(立田)2012年8月27日 月曜日

この写真は、最近集中的に読んだ、もしくは読んでいる途中の本です。
キーワードは…
 イノベーション、アイデア、クリエーション、デザイン、ビジネスモデル
といったところでしょうか。

何故これらの本に興味を持ったのか、これらの本から何を学びたいと思っているのか、この当たりを4回シリーズでご紹介させていただきたいと思います。
今回は、4回それぞれのアウトラインのご紹介、つまり「目次編」です。
あくまで 調査屋の“ひとり言” ですので、皆様のお仕事のお役に立つかどうかは分かりませんが、下記をご覧いただき、もしもご興味が湧くようでしたら、今後の連載をお読みいただければ幸いです!
お忙しい中、恐縮ですが少々お付き合いください。
【第1回】
課題認識① 
リサーチという機能がなくなることはないが、リサーチ“業界”は近い将来
なくなるかも!?
マーケティング活動がある限り、リサーチという機能自体がなくなることはないと思う。しかし、リサーチ会社の集団としての“業界”というものは成立しなくなるかも。
一部の装置産業を展開している大手リサーチ会社は頑張りはるだろう。そこが提供する「情報」「機能」をお客さま自身が使いこなされたとすれば、「その他のリサーチ会社」がお客さまに提供すべき価値は、専門会社ならではの仮説の構築力であったり、新たなリサーチ手法or分析手法の提案であったりする。そして、それらの価値も提供できないリサーチ会社は、その存在価値が著しく低下する。
また、「ビックデータ解析」など新しいサービスを提供している/提供しようとしている企業は、従来から消費者調査をやっているリサーチ会社ではなく、システム会社など異業種からの参入である。
いわゆる“守旧派”のリサーチ会社は、自社の存在価値をどこに見出すのか、について思い悩んでいるのではないか。
【第2回】
課題認識② 
自社も含めた“守旧派”のリサーチ会社が、お客さまに提供すべき価値とは!?
現在実施しているリサーチの多くを占める「仮説検証型リサーチ」が重要であることは、今もそして今後も変わらないと思う。しかし、本当の意味でこの仮説検証型リサーチを使いこなすためには、検証すべき仮説が明確でなくてはならない。本来、仮説構築とは、非常にクリエイティブな作業である。リサーチ会社は、お客さまとディスカッションしながらその仮説を作り上げることに資源を投下できているのか?
もう一つ、これからの時代にとても大事な視点がある。今お客さまが求められておられるのは、「創造型リサーチ」ではないのか、ということである。つまり、イノベイティブなアイデアを創造するためのリサーチである。
【第3回】
新たな価値提供を目指して①
イノベイティブなアイデア発想が出来るリサーチ会社もあっていんじゃないか!?
STP→4Pのスキームに、リサーチで得られた情報をどう“整理するか(収納するか)”、ではなく、イノベーティブな発想でそのスキームにどう“アイデアを埋め込むか”が問われているように思う。
また、世の中の競争原理は時代と共に変化しており、個別商品・サービスのSTP→4Pだけでは、差別化が難しといわれている。では、どうすればいいのか?
こういった状況において、リサーチを一つのツールとして活用し「解」を見つける。お客さまは、こういった価値を求めておられるのではないか。
【第4回】
新たな価値提供を目指して②
イノベーティブなアイデアを生み出すためには、どうすればいいのか!?
写真の中のいくつかの本から、まずは勇気がもらえる部分を引用してみます。
□イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (クレイトン・クリステンセン他)
 「よくいわれるのは、創造的に考える力は生まれつきということだ。ジョブズのような人は、創造の遺伝子をもって生まれたのであって、普通の人とは違うと、ほとんどの人が思っている。イノベータは右脳型といわれる。つまり、創造力が遺伝的に備わっているということだ。これに対して普通の人は左脳型で、物事を論理的、直線的にとらえ、創造的に考える力はほとんどないというのだ。そう信じている人のために、これがほぼ間違いだということを示そう。少なくともビジネス・イノベーションの世界では、創造性と常識にとらわれずに考える力を誰でも多少なりとももっている。あなただってそうだ。」

□未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学
集中講義Ⅱ (ティナ・シーリグ)

 「私は10年以上、クリエイティビティとイノベーションのコースで教えてきた経験から、クリエイティビティは高められると自信をもって断言できます。次の章からは、具体的なツールや手法と、それを生かした実例を詳しく紹介していきます。」 

□アイデアのつくり方 (ジェームス・W・ヤング)
「私はこう結論した。つまり、アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程であるということ、アイデアの製造過程も一つの流れ作業であること、その作成に当たって私たちの心理は、習得したり制御したりできる操作技術によってはたらくものであること、そして、なんであれ道具を効果的に使う場合と同じように、この技術を収斂することがこれを有効に使いこなす秘訣である、ということである。」

我々にもやってやれないことはない!という可能性を信じ・・・
イノベーティブなアイデアを生み出すための
◎プロセスとは?
◎発想法とは?
◎その発想法の訓練方法とは?
◎アイデアを生み出す集団にするための組織マネジメントのあり方とは?
この4点について、考察してみたいと思います。

(第2回へ続く)

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