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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

モチベーションについて(浜本)2011年6月27日 月曜日

仕事の関係で、とある文献を目にしました。
少し古い文献にはなりますが、ハーズバーグの『二要因理論(動機付け・衛生理論)』
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、概ね以下のような内容です。
ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)とは、

アメリカの臨床心理学者、フレデリック・ハーズバーグが提唱した職務満足および職務不満足を引き起こす要因に関する理論。
人間の仕事における満足度は、ある特定の要因が満たされると満足度が上がり、不足すると満足度が下がるということではなくて、「満足」に関わる要因(動機付け要因)と「不満足」に関わる要因(衛生要因)は別のものであるとする考え方。

元々は、1959年にハーズバーグとピッツバーグ心理学研究所が行った調査における分析結果から導き出された。

約200人のエンジニアと経理担当事務員に対して、

「仕事上どんなことによって幸福と感じ、また満足に感じたか」
「どんなことによって不幸や不満を感じたか」

という質問を行ったところ、人の欲求には二つの種類があり、それぞれ人間の行動に異なった作用を及ぼすことがわかった。
 

たとえば人間が仕事に不満を感じる時は、その人の関心は自分たちの作業環境に向いているのに対して、人間が仕事に満足を感じる時は、その人の関心は仕事そのものに向いている。
ハーズバーグは前者を衛生要因、後者を動機付け要因と名づけた。
前者が人間の環境に関するものであり、仕事の不満を予防する働きを持つ要因であるのに対して、後者はより高い業績へと人々を動機づける要因として作用している。
●動機付け要因
仕事の満足に関わるのは、「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」「昇進」など。
これらが満たされると満足感を覚えるが、欠けていても職務不満足を引き起こすわけではない。動機付け要因は、マズローの欲求段階でいうと「自己実現欲求」「自尊欲求」さらに「社会的欲求」の一部に該当する欲求を満たすものとなっている。
●衛生要因
仕事の不満足に関わるのは「会社の政策と管理方式」「監督」「給与」「対人関係」「作業条件」など。
これらが不足すると職務不満足を引き起こす。満たしたからといっても満足感につながるわけではない。単に不満足を予防する意味しか持たないという。
衛生要因は、マズローの欲求段階でいうと、「生理的欲求」「安全・安定欲求」と「社会的欲求」の一部の欲求を満たすものとなっている。
自分に当てはめて考えてみると、確かに社内の対人関係がうまくいかない時、社内環境がよくないケース、期待する給与が得られなかった場合、不満は募ります。ただし、これらは、上司や仲間と一杯飲みに行くことで、解消されることが殆どで、解消されたからといって、自身のモチベーションがアップする訳ではありません。どちらかというと平常心で仕事ができるといった感じでしょうか。
一方、仕事におけるミッションの達成、仕事を通してお客さまに評価して頂けること、浜本さんにお任せなどのお言葉を頂戴すると、例え徹夜が続こうとも、なんとかお力になりたいと感じるものです。
まさに、モチベーションのアップ。自己顕示欲に固執し過ぎかなとは思いつつ、でも、これらのことが自身のパワーの源であることに間違いはなく、やや古い文献であっても、理論がしっかりと構築されていれば、現在でも充分に活用できるなと感じています。

(浜本) 

わが身に起こった「超常現象」を解剖すると・・・(山本)2011年5月30日 月曜日

予知夢を見た!
先日、中学時代の部活仲間である友人Aから、10数年ぶりに電話がありました。久しぶりの話を咲かせる間もなく、伝えられたのが共通の知人であるBの病死でした。なんでも数年前から入退院を繰り返していたとのこと。
知人の死にもまあびっくりしたのですが、それ以上に愕然としたことがあります。
実はその連絡を受ける数日前に、めちゃくちゃリアルな夢を見たのです。なぜか中学の部活シーンで、私は友人Aなどとサッカーの練習をしており、隣のスペースではBが所属していた陸上部が同じく練習をしている夢でした。夢のなかで他愛のない会話をAやBと交わしたことも覚えています。何より、現在では中学時代の友人とはほぼ音信普通の状態だったということ、、もともと自分自身がそんなに記憶に残るような夢を見ないタイプであること、そんな自分が、朝起きたときに会話の内容まで覚えているような夢をみて「何かリアルやったなぁ」と思っていたところに、友人Aからの連絡です。これはびっくりしますよね。
「世に言うところの予知夢だ」と思いました。とうとう自分も「超常現象」を経験した、という変な気持ちの高まりを感じ、やはりまだ理屈では説明できない不思議な力が人間の中に隠されていて、何かの拍子に顕れてくるものなんだなぁと思いました。
「思い込み」の危うさ
実は私の予知夢のような「虫の知らせ」や、ひいてはUFOや心霊現象など、科学的に証明できない出来事を体験することによって、信じてしまう。これらは人間の「認知-思考システム」の本質が関わってきます。
例えば行動心理学上の言葉で「関連性の錯誤」というものがあります。
これは実際には関連が全く、もしくは少ししかない2つの出来事の間に、強い関連性を見出してしまう現象のことを言います。人間には目立ったことが2つ続けて起こると、単にその2つが目立つということだけで関連性があると判断してしまう特性があるのです。
つまり私の上記の経験でいうと「中学時代の知人Bが夢に出てきた」ことと、「知人Bが病死する」ということは、当然ながらそれぞれ珍しい出来事なので、その2つの間の関連性が非常に認知されやすい状況になります。
予知夢の正当性を実証するには
「私に見た夢が予知能力によるものだった」という事象を正当付けるためには、夢を見なかったときの事件や、事件が起こらなかった時の夢など、四分割表の全てのマスの割合を考慮する必要があります。
ところが人間というものは夢を見たとしても、その多くは目覚めた直後は覚えていてもすぐに忘れてしまって、記憶には長く残りません。ところが不吉な夢を見た直後に、実際に不幸な事故が起これば、その夢は強烈な員層を持って記憶に残ります(四分割表のA)。一方で、友人に関する不吉な夢をみて不安に駆られても、その人たちに何事もなければ、不吉な夢を見たこと自体が忘れ去られていくことになります。このような現象を「認知バイアス」といいます。
「長らく記憶に埋もれていた友人の夢を見た」ことと「友人が病死した」ことの正当性を実証するには、そうでないパターン(四分割表のB、C、D)、すなわち反証事例を考慮して、認知バイアスがないかどうかを検証する必要があるのですね。
ある天文学者は「当たったケースは残るが、外れたケースは残らない。このように人間は知らず知らずのうちに『共謀』しあって、こうした現象の頻度について偏った記録を取っている」と語っています。
例えばいつの時代にも現れる予言者も、その大きな事件・事故の予言的中がインパクトを持って伝えられるのですが、実はその裏に膨大な数の「外れ」予言があるということなのです。
普段からリサーチにおいて統計の数字を扱っている立場から、このような事象を鵜呑みにすることの危険性を「理論上は」理解しているつもりです。今回の文章もそれなりの立場から書きました。
ただ、あの夢を見た後の不思議な気持ち、友人から電話で連絡を受けた時に感じた「デジャブ感」、理屈では表せない、つかみどころのない不安感に対して、大げさにいうと「人生観が変わるかも」、というくらいの驚きを感じたことも事実です。人生も半ばを過ぎる段階にきますと、なかなか新鮮な驚きというものはないかと思うのです。なのでこのような神秘的・ミステリアスな領域は、あまり理屈でがんじがらめに解明するのではなく、ミステリアスなままで残しておきたいという気持ちも、一方であったりします。
(山本)

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