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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

自分でやった方が早い病(浜本)2012年9月25日 火曜日

30代の後輩スタッフから、40代の私に、熟読しておくようにとのお達し。
なんだ?この本は?
手渡されたのは『自分でやった方が早い病』というタイトルの本でした。
「私が、この病にかかっているとでも言いたいのか!」「失礼な後輩だ!」と考えたのも、つかの間、すぐにむさぼるように読破しました。
そう私は『自分でやった方が早い病』患者の一人です。
書籍の内容は概ね、以下のような感じです。
まわりの人への任せ方がわからない
教える時間がないから自分でやる
これが「自分でやった方が早い」という病。
病が悪化すると、待っているのは“孤独な成功者”の姿。
「お金はあるが、つねに忙しくて、まわりに人がいない」
「仕事の成功を一緒に喜ぶ仲間がいない」
「引退後は、会社の後輩諸君から年賀状のひとつも来ない」
書籍には、病を克服する方法として、
「部下に任せることの自分にとって、部下にとっての重要性」。
「任せる」のと「仕事をふる」は全く異なること、「部下への権限委譲」などが紹介されています。
私が感じたこととしては、
仕事は互いの「責任感」で行われる。
一方の「責任感」が欠如すれば、いい仕事はできない。つまり、互いの信頼関係で成り立つものであるということ。このルールさえ守れば、いい仕事がきっとできるはず。
逆の言い方をすると、ここが担保できなければ、良好な関係性は破綻してしまうということ。ただ、コトバでは簡単ですが、「責任を取る、責任を持つ」というのは意外と難しい行いです。
これは社内に限った話ではなく、クライアントといい仕事ができるかということにも繋がってくると思っています。
私のクライアントで、10年来のお付き合いのある方で、どう見ても、この病にかかっている方がいらっしゃいました。
その方は、「自分でやった方が早い病」のさらに上を行く「自分で全部やった方が早い病」だったと言ってもいいかもしれません。様々なチームを経て、現職に至っていらっしゃいますが、この病を見事に克服されています。
この本を読んで、改めて、その方がどこで自分を変えることができたのか?
チームを、どうマネジメントしているのか?
是非とも、そのコツをインタビューさせて頂きたいと思います。(笑)
(浜本)

感情マーケティング(浜本)2012年2月28日 火曜日

 
先日、大規模な定性調査を担当させて頂く機会があり、勿論リサーチ結果をここでお話しさせて頂くことは守秘義務上できないのですが、過去に社内である文献についてみんなでまとめた結果に類似している点があり、リサーチの経験からその理論の正当性を肌で感じることができました。
アルジュン・チョードリー著の「感情マーケティング」
この文献をまとめることになった経緯としては、

市場のコモディティ化とともに、経験価値創造やブランド構築が企業にとっての重要課題となっている。ところが、経験価値やブランドを追い求める消費者の理解において鍵となる感情問題は、これまでマーケティングにおいてほとんど論じられていなかった。研究の題材とした「感情マーケティング」は、消費者による製品選択や広告メッセージについての処理などにおける感情的動機と理性的動機を記述したものである。
さらに、これらの動機的要因がブランド・ロイヤルティ、市場シェア、高価格マージンなどのマーケティング成果に与える影響を示している。

この文献から得られた知見を要約すると、

様々なマーケティング活動において、「感情(ポジティブな感情)」を高めること=情緒的価値を高めることで、商品に対する「知覚リスク」が軽減したり、コミットメントが高まる。
結果、「プレミアム価格」、高価格でも支払いたいというブランド成果を得ることができる。
マーケティング戦略を策定する際に、「情緒的価値」を高める戦術がインプリケーションされておく必要がある。

以下が、本文で書かれてあった「ブランドの態度形成過程をモデル化(図示)」した内容です。

私が担当させて頂いた調査においても、同様の示唆が得られており、普段の生活を振り返ってみても、、、
例えば、私は「ファション」に関してはとても疎く、夏は涼しく、冬は暖かい、ビジネス上では奇をてらわないといった最低限の基準(機能性)を満たしさえすれば、どんな服でもよいのです。
なので、ファッション(私にとっては単なる衣服)にはお金をかけません。
一方、過去にもこのブログで触れている「通信端末(ケータイ・スマートフォン)」にはお金に糸目をつけません。なぜなら通信端末は、私に日々、様々な情報を昼夜を問わず提供してくれ、疎遠になりかけていた旧友との繋がりの場を提供してくれ、スケジュールの管理までしてくれる。まさに、私にとっては「ドラえもん」に近い存在なのです。ここで得られる価値は情緒に溢れています。
人によっては「服」を「ファッション(自分をよりよく魅せてくれるモノ)」、一方で「通信機器」を「高機能な糸電話(単なる道具)」と、私とは真逆に捉えている方も多く存在しています。
これは、各個人にとって機能的な満足が得られるのか、それとも情緒的な満足が得られたるのかによって、その商品やサービスの見方、扱いそのものが変わってしまうという例です。
商品やサービスを提供する企業の視点では「機能的価値」を高めるコミュニケーションよりは「情緒的価値」が得られるようなコミュニケーションを実施していく必要があるということになります。
だって、同じ商品やサービスでも選択されることが多くなったり、プレミアムな価格でも受け入れられるということに繋がるのだから。
ここから更に思ったことは、これは有形の商品やサービスに限られたことではなくて、「ヒト」そのものにも言えることではないかということです。
「仕事が早い」「正確だ」といった評価を得られることは非常に重要なことだと思うが、「任せて安心」「とにかく頼れる」といった情緒的な側面での評価を得られる人になりたいと思う今日この頃。
だって、この情緒的な側面での評価を得られることで「指名がかかり」「高く買って貰える」のだから(笑)。
(浜本)

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