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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

企業の「本気の姿勢」ってなに?(浜本)2010年10月25日 月曜日

社内外を問わず、ビジネス、プライベートを問わず、私の携帯電話好き、いや携帯マニア、更には変態というイメージが定着しつつあります。
通常の携帯電話とスマートフォンの両方を持つ、所謂「2台持ち」という言葉は既に認知され、実際に2台のケータイを持っている方も周りを見ればよく目にします。
勿論2台持ちを地で行く私ですが、現在、スマートフォンの2台持ちを検討しています。
少なくとも、私の周りでは、まだ出会っていません、、、、変態と言われる所以です。
さて、本題です。
auの本格的スマートフォンの参入により、携帯3社の仁義なきスマートフォン戦争が、より一層過熱していくことが予想されます。
携帯3社のスマートフォンにかける意気込みはいかに?
◆逃げ切りたいソフトバンク
言わずと知れた「iPhone」を日本で独占的に販売し、スマートフォンという言葉は知らないけど、「iPhone」は知っているという人も多いのでは。現状、間違いなくスマートフォンの代名詞。
現在、ソフトバンクが抱える課題は、「電波の弱さ」。正直「iPhone」を使いたいが故にこの問題に目を瞑っている人は多いはず。ソフトバンクは現在、この課題を解決すべく、電波の弱い地域にアンテナを建てています(基地局倍増計画:約6万局⇒12万局)。小型基地局(ホームアンテナ)の無料提供も実施しています。「どうせ口だけだろう!」というユーザーのツイッターの発言に対しても、孫さんは毅然と「男は態度(結果)で示す」と言い放っています。
アンテナ1機いくら?と考えると、私個人としては、まだ繋がらないポイントがいくつかある(ソフトバンクに報告済)ので、成果としての恩恵をまだ体感できていませんが、企業としての本気度は伝わってきます。
◆追従をかけたいドコモ
「iPhone」に続き、「エクスペリア」という対抗機器を発売しています。
発売当初の猛烈なプロモーションの割には元気がないなと感じます。
競合の動きを静観しているのか、最近は主だった活動も目にしていません。
「スマートフォンでもケータイアドレスが使えます!」的なCM告知を実施していますが、有料サービスとは、、、因みに「iPhone」(ソフトバンク)は、従来から無料です。
正直、ドコモの本気度があまり感じられません。
◆攻勢をかけたいau
いよいよ今冬、スマートフォンが発売されます。(現状、発売しているスマートフォンは、携帯マニアとしては認められません)
後発であることを最大限利用し、今までになかった機能を既存のスマートフォンに付加しています。つまり、一般のケータイでできていたこと、例えば「おサイフケータイ」や「ワンセグ」といった機能がスマートフォンにおいても使えるということを前面に打ち出しています。スマートフォンと言えば、ある種の機能制限があることが前提となっていましたが、日本人のケータイユーザー全員をターゲットにするという意気込みが、モノ作りから感じられます。また、「skype」との提携により、一部の通話が無料になるというサプライズコンテンツの発表もあり、本気度がよく伝わってきます。
各社、様々な取り組みを行っていますが、ユーザーにとって企業の本気度が伝わってくるのは、企業にとってある程度の痛みが伴う行いではないかと感じます。自己犠牲の精神には、やはり「本気」を感じざるを得ません。
自己犠牲による疲弊は好ましくありませんが、全くなしでは「想い」は伝わらないと感じます。
これって、すべてにおいて共通する概念ではないかなと感じる今日この頃です。
みなさん最近、どれ位「本気」になっていますか?

(浜本)

「先行者利益」について思うこと(浜本)2010年2月22日 月曜日

市場にいち早く参入した企業は、一般的に多くのメリットを享受できます(先行者利益)。しかし、それと同時 に先発企業は未開拓の地に踏み込むパイオニアですから、多くのリスクも抱えています。未経験なことばかりですから。(後発優位)

企業の視 点に立つと、このようなことが言われていますが、では我々、生活者の視点に立った場合はというと、、、

過去の自分の経験から、、、

◆ 念願の一戸建てを購入(多分、人生最大のお買物)
当時、寝屋川市の香里園の駅前にある賃貸マンションに家族とともに住んでいたが、1カ月の家賃は 駅前立地ということもあり、そこそこの金額でした。そんな折り、バブル崩壊後、土地神話は見事に崩れ去り、住宅の価格はどんどん下がり、1カ月の家賃の金 額と住宅ローンの1カ月当りの支払い金額がトントンとなっていた。念願のマイホームが欲しい!妻と週末になると不動産会社を回り、寝屋川に隣接している枚 方市の田舎町に、小さな家であるが、ついに念願のマイホームを手にした。
あれから数年後、底値かなと思っていた住宅(土地)価格は、さらに下がり 続け、週末に折り込まれる住宅関連のチラシを見るたびに不機嫌になってしまう。おいおい、私が購入した時の金額で、倍に近い土地、建物じゃないか!!

◆ 憧れの薄型テレビを購入
当時、薄型テレビは、まだまだ普及しておらず、大型の薄型テレビを家庭で見かけることはあまりありませんでした。現在、薄 型テレビの主流は液晶、さらにはLEDの薄型テレビも登場してきました。私が当時購入した薄型テレビは、プロジェクション方式を採用したソニー製のもので した。小さな家には不釣合いなほどの大画面でしたが、逆にそれが自慢でした。ただ、このプロジェクション方式のテレビには少々不都合な点もありました。

① 光度が弱く、明るい部屋では画面が見にくい。
②そのため、横からの視点や寝そべって下からの視点だと非常に画面が見にくい。
③プロジェク ション方式のため、光を発する部品がすぐに劣化し、その度に部品代として数万の費用がかかる、など。

現在の薄型テレビの性能からするとか なり見劣りする基本性能だと言えます。薄型テレビの普及に伴い、価格を低下してきた今となっては、家電量販や友人宅で薄型テレビを見る度に、不機嫌になっ てしまう。

◆最先端機器のiphoneをゲット
当時、当初の想定よりは、iphoneの販売台数は緩やかなものでした。それでも 日本で初とも言えるスマートフォンの登場で、一部のマニア(笑)では、大変な話題となり、店頭でゲットするのも難しい状況にありました。iphoneをど うしても手に入れたかった私は、家族に、今買っておかないと何年も先まで手に入らないかもしれないといった全く根拠もなく、訳も分からない理由で承諾を 得、いざソフトバンクへ。どこにも在庫がない!!枚方中のお店に電話をかけて、在庫を問い合わせてみる。何店舗目かで、昨日、丁度入荷しました。
今 ならご用意できます。早速、店舗に向かい、店員からは、「奇跡ですよ!!」「電話のタイミングが少し遅かったら、在庫が無くなっていたと思います。。。」 念願のiphoneをゲットした。iphoneで電話をする、ネットを見る、単純なゲームをする、音楽を聴く、映像を見る、そして、意味もなく画面をタッ チする。これを電車の中や駅、街中でするのが楽しくて、楽しくて仕方が無かった。現在では、iphone(スマートフォン)も一般化してきており、あちら こちらで見かける状況です。iphoneは第2世代となり、これまたショッキングな情報が舞い込んできました。「実質、機器無料キャンペーン」当時の携帯 電話の機器代としては、破格の金額をつぎ込んで購入した訳ですが、数年でタダとは、、、恐るべしソフトバンク、やってくれるな孫氏、、、当然のことなが ら、これまでiphone(スマートフォン)市場を支えてきた先行者ユーザーには、何の特権も、利益の還元もない。第2世代のiphoneを見かける度 に、不機嫌になってしまう。

◆太陽光発電を採用してみた
一戸建てに住んで何年か経つと、色々な営業活動に遭遇する。
・そ ろそろ壁の塗り替え時期ですよ。
・屋根の塗装を塗り替えませんか。
・シロアリの防止に薬剤を塗りませんか。
お人好しの私は、こと ごとく、これらの提案を受け入れてきましたが、次なる提案はというと
・太陽光発電を入れてみませんか!合わせてオール電化にすることで、光熱費が お得になり、何年かで、イニシャルもペイしますよ。ガス給湯器を約10数年使用しており、ご近所でも故障したといった話をよく耳にするようになり、住宅購 入と同時に屋根に設置した太陽熱温水器の故障や屋根への負担など様々な懸念が重なり、真剣に検討してみることにしました。
・太陽熱温水器を無料で 撤去します。
・IHクッキングヒーターはサービスします。
・エコキュートを採用することで、国から補助金がでます。
・お宅は夜型 生活なので、コストメリットが出やすいです。
・屋根の向き、形状も素晴らしい。
など、次から次へとセールストークが並び、いずれ現状の機 器も壊れることだし、採用してみるか!!
当然、即金で購入するような経済力はなく、高額のローンを組むことになりました。
オール電化と太 陽光発電をセットで採用したことにより、
・月々の光熱費は信じられないくらい安くなりました。
・機器が新品になったということで、しばら くの間は、故障の心配も払拭されました。
・後付ですが、エコにも貢献している(笑)。
と、よい買物をした気分です。
一方で、当初 から分かっていたことですが、上記のメリットを太陽光発電機器のローンがすっかり相殺してくれています(泣)。
オール電化と太陽光発電を採用した 後の「光熱費の金額+ローン+太陽光発電による売電」と採用前の「光熱費(電気代+ガス代)」が、ほぼ同じだと考えると、機器も新しくなり、色々な懸念が なくったことで、賢い買物をしたのだと自分では思っています。

そのような折り、売電制度に新たな動きが見られました。
簡単にいう と、「余剰電気(売電)を、今までの倍の金額で買い取ってくれる」という制度です。この制度が私をいい気分にさせてくれたのは、上記の内容に加えて、以下 のような制度内容でした。
・この制度は全国民の参加型であること
つまり、太陽光発電という環境に優しい商品を導入している人には、余剰電 気を高く買取り、このような行動をしていない人、つまり太陽光発電を採用していない人には、月々の電気代が現状に比べて若干アップする。(買取電気を太陽 光発電を採用していない人にご負担頂く)
・買取価格は10年の固定で、新規に太陽光発電を採用される方には、買取価格は見直しされる。
つ まり、今後、太陽光発電の普及に伴い、機器の価格は当然下がってきます。機器をより安く手に入れた人に対しは、それ相応の買取価格(現状よりも低い価格設 定)に見直しされるという内容のものです。

素晴らしい!!
まさに先行者のことを最大限に配慮した活気的なプログラムだと思いま す。
通常、先行者は、先行者なりのメリットを享受しています。
私の場合ですと、
住宅購入、薄型テレビ、iphoneに共通して言 えるのは、まだ誰も持っていないという、時代の先端を走っているかもという情緒的なものでした。
ただし、この情緒的なメリットは、必ずと言ってい いほど、後に経済的な、機能的なデメリットで、きれいさっぱり相殺されることが多いのです。

この売電制度が先行者のことを配慮した素晴ら しいプログラムだと感じる理由は、先行者の情緒的な価値を提供してくれつつ、経済的な価値も担保してくれているからです。

先行者の情緒的 な価値と経済的(機能的)な価値を共存させてくれるマーケティングって本当に難しいと感じていますが、この制度がそれを体現してくれたということで、いち 生活者としてこれほど幸せなことはないと思います。形状だけ変えて,単に安くモノを提供する、そんな顧客(先行者)無視の展開は是非とも避けてほしいと思 う今日この頃です。

(浜本)

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