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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

だからあなたにおススメめしたい(安部)2010年3月29日 月曜日

気に入ったものは誰かに勧めたくなる。これが昔からの私の性分です。

その性格は今も変わ らず、とても便利に使っている自動お掃除機ルンバも、しゃれた時間を演出してくれるエスプレッソマシーンも、ちょっとした非日常感を演出するシーリング ファンも、隙あらば誰かに勧めてやろうと対象を探しています。特に食べ物関係はその傾向が強く、(些細なものではありますが)例えば気に入ったパンや飲み 物を見つけると、「衝撃的なおいしさだ!」とあっという間に盛り上がり、社内でも「すばらしいものを見つけた!」とアピールする日々です。社内では既に疎 ましがられ、いやもとい!貴重な情報源として重宝されています。ちなみに・・・

・ティラミスパン(ティラミスがスティックパンになった驚 きの一品)
・クッキーマロンパン(固いクッキー生地の歯ごたえが楽しい)
・バナナキュウイジュース(お腹に重たいバナナジュースがキュウ イでさわやかに)

ここ最近、コンビニで盛り上がって皆にオススメした代表的なお気に入り商品達。これらすべての商品が数週間で棚から無 くなってしまったことがどうにも解せません・・・。

そういえば、去年末。桃屋さんから販売されている食べるラー油が人気だということを 聞き、すごく気になって近所のスーパーへ探しに。確かに品薄らしく、在庫が残り5個ほどしかないとのことで、そこは全部大人買いで買い占めました。早速食 べてみると、コレはうまい!そして中に入っているガーリックやフライドオニオンなどをラー油とともに食べる食感も摩訶不思議!それ以後、年末年始、会う人 会う人に「これってすごくおいしいラー油やねん!」ともったいぶってプレゼントしたものでした。

振り返ってみると、どうやらこれらの人 に勧めたくなる商品は、ただおいしいだけではなく、ちょっと変わったものやあまり浸透していないものが多いという傾向があるようです。こんなん知らんや ろ?変わってるやろ?うまいやろ?これが私が人に勧める3要素かと。ん?結局自慢したいということか?というよりも、驚かせたいという気持ちが大きいよう です。なんにせよ、お気に入り商品に出会ったときは「こんなところにいたか、我が友よ!」とばかりに、少なからず幸せを感じるものです。

そんな私の、最近出会ったお気に入り商品がノンアルコールビール。
元来ノンアルコールビールは私の中では「まずいもの」の代表格ともいえる存在で した。もともとビールが好き、というか愛していると言っても過言ではない私ですが、以前、好奇心から飲んでみたノンアルコールビールの印象は非常に悪いも のでした。それはビールからコクを抜いて、水で薄め、麦臭さを足したかのような、とても飲めた代物ではなく。「なんじゃこりゃ?わざわざお金を出して飲む もんちゃうわ!」そう思ったが最後、その存在は商品カテゴリーごと私の頭の中から消滅したのでした。

それから約8年。「最近のノンアル コールビールってよくできてるで」と友人から聞いたときも「こいつ、さては味覚オンチだな」と素直には信用できず、しかし食に対する好奇心ゆえに、やっぱ り気にはなります。どれどれ、ちょっとネットで検索を。すると、なにやら海外のノンアルコールビールがうまいという情報がちらほら目につきます。そういえ ば友人もそんなことを言っていた。もしや。

そこから1ヶ月に渡るノンアルコールビール研究の結果(買って来て飲むだけですが)、ついに 至極の商品にたどり着きました。


・ブローリー プレミアムラガー
・ウエストエンド エキストラライト

これが冒 頭の写真の2本です。いずれもオーストラリア産で、原材料は麦芽とホップ。日本製の多くは副原料として色々なものを加えてビールっぽい味を作り出している そうですが、それと比べてなんとも潔し。そして気になるお味は、普通に飲めなくもないこともない。もちろん、決してビールと真っ向から比べられる代物では ありませんが、少なくとも今までのノンアルコールビールカテゴリーの認識から考えると、十二分に「我が友よ!」と認定できる一品です。しかも1本80円前 後と非常にリーズナブル。おお、我が友よ!おそらく、最初にネガティブなイメージが無ければここまですごいと思わなかったでしょうが、そのギャップが感動 に繋がりました。この感動、誰かと分かち合いたい!

人に推奨するということは、そのブランドのかなりの信奉者ということになる のでしょうが、私を信奉者にするために欠かせない要素は「ちょっと驚きを感じられること」に尽きそうです。別に画期的な技術や革新的なアイディアでなくて も、ちょっとの驚きは感じられます。コモディティと言われるカテゴリーでも、ちょっと意外で、ちょっと珍しく、ちょっと自慢できる、そんな商品は案外たく さんあるものです。個人的にはそんな商品とのたくさんの出会いがありますように。そして、リサーチャーとしては人が勧めたくなるような、ちょっとした驚き を感じられる商品のキーワードをたくさん発見できますように。そんなことを思いながら、今日もノンアルコールビールを勧める相手を探しています。

(安部)

「先行者利益」について思うこと(浜本)2010年2月22日 月曜日

市場にいち早く参入した企業は、一般的に多くのメリットを享受できます(先行者利益)。しかし、それと同時 に先発企業は未開拓の地に踏み込むパイオニアですから、多くのリスクも抱えています。未経験なことばかりですから。(後発優位)

企業の視 点に立つと、このようなことが言われていますが、では我々、生活者の視点に立った場合はというと、、、

過去の自分の経験から、、、

◆ 念願の一戸建てを購入(多分、人生最大のお買物)
当時、寝屋川市の香里園の駅前にある賃貸マンションに家族とともに住んでいたが、1カ月の家賃は 駅前立地ということもあり、そこそこの金額でした。そんな折り、バブル崩壊後、土地神話は見事に崩れ去り、住宅の価格はどんどん下がり、1カ月の家賃の金 額と住宅ローンの1カ月当りの支払い金額がトントンとなっていた。念願のマイホームが欲しい!妻と週末になると不動産会社を回り、寝屋川に隣接している枚 方市の田舎町に、小さな家であるが、ついに念願のマイホームを手にした。
あれから数年後、底値かなと思っていた住宅(土地)価格は、さらに下がり 続け、週末に折り込まれる住宅関連のチラシを見るたびに不機嫌になってしまう。おいおい、私が購入した時の金額で、倍に近い土地、建物じゃないか!!

◆ 憧れの薄型テレビを購入
当時、薄型テレビは、まだまだ普及しておらず、大型の薄型テレビを家庭で見かけることはあまりありませんでした。現在、薄 型テレビの主流は液晶、さらにはLEDの薄型テレビも登場してきました。私が当時購入した薄型テレビは、プロジェクション方式を採用したソニー製のもので した。小さな家には不釣合いなほどの大画面でしたが、逆にそれが自慢でした。ただ、このプロジェクション方式のテレビには少々不都合な点もありました。

① 光度が弱く、明るい部屋では画面が見にくい。
②そのため、横からの視点や寝そべって下からの視点だと非常に画面が見にくい。
③プロジェク ション方式のため、光を発する部品がすぐに劣化し、その度に部品代として数万の費用がかかる、など。

現在の薄型テレビの性能からするとか なり見劣りする基本性能だと言えます。薄型テレビの普及に伴い、価格を低下してきた今となっては、家電量販や友人宅で薄型テレビを見る度に、不機嫌になっ てしまう。

◆最先端機器のiphoneをゲット
当時、当初の想定よりは、iphoneの販売台数は緩やかなものでした。それでも 日本で初とも言えるスマートフォンの登場で、一部のマニア(笑)では、大変な話題となり、店頭でゲットするのも難しい状況にありました。iphoneをど うしても手に入れたかった私は、家族に、今買っておかないと何年も先まで手に入らないかもしれないといった全く根拠もなく、訳も分からない理由で承諾を 得、いざソフトバンクへ。どこにも在庫がない!!枚方中のお店に電話をかけて、在庫を問い合わせてみる。何店舗目かで、昨日、丁度入荷しました。
今 ならご用意できます。早速、店舗に向かい、店員からは、「奇跡ですよ!!」「電話のタイミングが少し遅かったら、在庫が無くなっていたと思います。。。」 念願のiphoneをゲットした。iphoneで電話をする、ネットを見る、単純なゲームをする、音楽を聴く、映像を見る、そして、意味もなく画面をタッ チする。これを電車の中や駅、街中でするのが楽しくて、楽しくて仕方が無かった。現在では、iphone(スマートフォン)も一般化してきており、あちら こちらで見かける状況です。iphoneは第2世代となり、これまたショッキングな情報が舞い込んできました。「実質、機器無料キャンペーン」当時の携帯 電話の機器代としては、破格の金額をつぎ込んで購入した訳ですが、数年でタダとは、、、恐るべしソフトバンク、やってくれるな孫氏、、、当然のことなが ら、これまでiphone(スマートフォン)市場を支えてきた先行者ユーザーには、何の特権も、利益の還元もない。第2世代のiphoneを見かける度 に、不機嫌になってしまう。

◆太陽光発電を採用してみた
一戸建てに住んで何年か経つと、色々な営業活動に遭遇する。
・そ ろそろ壁の塗り替え時期ですよ。
・屋根の塗装を塗り替えませんか。
・シロアリの防止に薬剤を塗りませんか。
お人好しの私は、こと ごとく、これらの提案を受け入れてきましたが、次なる提案はというと
・太陽光発電を入れてみませんか!合わせてオール電化にすることで、光熱費が お得になり、何年かで、イニシャルもペイしますよ。ガス給湯器を約10数年使用しており、ご近所でも故障したといった話をよく耳にするようになり、住宅購 入と同時に屋根に設置した太陽熱温水器の故障や屋根への負担など様々な懸念が重なり、真剣に検討してみることにしました。
・太陽熱温水器を無料で 撤去します。
・IHクッキングヒーターはサービスします。
・エコキュートを採用することで、国から補助金がでます。
・お宅は夜型 生活なので、コストメリットが出やすいです。
・屋根の向き、形状も素晴らしい。
など、次から次へとセールストークが並び、いずれ現状の機 器も壊れることだし、採用してみるか!!
当然、即金で購入するような経済力はなく、高額のローンを組むことになりました。
オール電化と太 陽光発電をセットで採用したことにより、
・月々の光熱費は信じられないくらい安くなりました。
・機器が新品になったということで、しばら くの間は、故障の心配も払拭されました。
・後付ですが、エコにも貢献している(笑)。
と、よい買物をした気分です。
一方で、当初 から分かっていたことですが、上記のメリットを太陽光発電機器のローンがすっかり相殺してくれています(泣)。
オール電化と太陽光発電を採用した 後の「光熱費の金額+ローン+太陽光発電による売電」と採用前の「光熱費(電気代+ガス代)」が、ほぼ同じだと考えると、機器も新しくなり、色々な懸念が なくったことで、賢い買物をしたのだと自分では思っています。

そのような折り、売電制度に新たな動きが見られました。
簡単にいう と、「余剰電気(売電)を、今までの倍の金額で買い取ってくれる」という制度です。この制度が私をいい気分にさせてくれたのは、上記の内容に加えて、以下 のような制度内容でした。
・この制度は全国民の参加型であること
つまり、太陽光発電という環境に優しい商品を導入している人には、余剰電 気を高く買取り、このような行動をしていない人、つまり太陽光発電を採用していない人には、月々の電気代が現状に比べて若干アップする。(買取電気を太陽 光発電を採用していない人にご負担頂く)
・買取価格は10年の固定で、新規に太陽光発電を採用される方には、買取価格は見直しされる。
つ まり、今後、太陽光発電の普及に伴い、機器の価格は当然下がってきます。機器をより安く手に入れた人に対しは、それ相応の買取価格(現状よりも低い価格設 定)に見直しされるという内容のものです。

素晴らしい!!
まさに先行者のことを最大限に配慮した活気的なプログラムだと思いま す。
通常、先行者は、先行者なりのメリットを享受しています。
私の場合ですと、
住宅購入、薄型テレビ、iphoneに共通して言 えるのは、まだ誰も持っていないという、時代の先端を走っているかもという情緒的なものでした。
ただし、この情緒的なメリットは、必ずと言ってい いほど、後に経済的な、機能的なデメリットで、きれいさっぱり相殺されることが多いのです。

この売電制度が先行者のことを配慮した素晴ら しいプログラムだと感じる理由は、先行者の情緒的な価値を提供してくれつつ、経済的な価値も担保してくれているからです。

先行者の情緒的 な価値と経済的(機能的)な価値を共存させてくれるマーケティングって本当に難しいと感じていますが、この制度がそれを体現してくれたということで、いち 生活者としてこれほど幸せなことはないと思います。形状だけ変えて,単に安くモノを提供する、そんな顧客(先行者)無視の展開は是非とも避けてほしいと思 う今日この頃です。

(浜本)

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