大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。
突然ですが皆さん、「Anyca(エニカ)」というカーシェアアプリをご存知でしょうか?
以下のようなカーシェアリングサービスなのですが、
”乗ってみたい”に出会えるカーシェアリングアプリAnyca(エニカ)
一般のオーナーさんが所有するあのクルマに乗れるから気分や
シチュエーションに合わせて、幅広いバリエーションのクルマを自由に
選べるAnyca(エニカ)は、そんな新しいカーシェアリングサービスです
(※ホームページより https://anyca.net/beginner)
そんな「Anyca」が、少し前にテレビで紹介されていて初めて知り、私も、好きな車や珍しい車に乗ってみたいなということもそうですが、たまにしか乗らない自分の車もシェアして使ってもらいたいなということに興味を持ち登録してみたのです。
(↓私の登録画面抜粋)
自分の車を登録する際に必要な項目として「自分自身の紹介」
「車の紹介」「利用価格」「エリア」などなどがあるのですが、
同じような車のシェア登録している人もたくさんいるので、
自分の車を選んでもらうためには何らか工夫が必要だなと
考えていると、それってまさにSTP・4Pという
マーケティングフレームを考える行為だなと思ったのです。
とりあえず、自分の車登録の際に、イチ利用者として自分が借りたいなと思う人・車を参考にしつつ、少しでも多くの人の目に留まるように試行錯誤し登録してみました。笑
そんなことをしながら改めて考えてみると、フリマアプリの出品やSNS・Youtubeなでのフォロワー数稼ぎなんかもまさに同じような思考が必要だなと思うと、マーケティング的な視点でものを考えるシーンがすごく身近なものになってきているんだなと感じます。
「Anyca」でたくさんカーシェアされている人、フリマアプリでたくさん購入されている人、SNSでたくさんフォロワーがいる人などは、何か他の人と違うベネフィットが提供されていて選ばれているんだろうなと思うと、その理由を考えることなんかもマーケティング思考を養う一助になるのかもしれません。
私も、そんな人たちに学んだり、日常でも少し意識してマーケティングフレームを活用してみたりなど、仕事・プライベートともにマーケティング思考力をもっと養っていきたいと思います!
(今井)
自転車に乗るのが気持ちのいい季節となりました。弊社のビルには室内自転車置き場があり、そんな恵まれた環境もあって数年前から自転車通勤をしています。コンクリートジャングル新大阪から、怪し気な魅力溢れる十三、住みやすそうな福島を通り抜け、靭公園の自然を愛でる片道7キロ30分程度のコース。電車通勤より早いし、満員電車から解放されるし、なんとなく運動している気分になれるし、エコだし、いいことづくめ。夜は赤ちょうちんや立ち飲み屋など個性的なお店が多いエリアでもあり、そのあたりにご興味のある方は是非お声がけ下さいませ。
■自転車のアドバイス
さて、そんなこんなで一端のツーキニスト気取りの私ですが、先日息子の補助輪を外し、自転車の特訓を行いました。
「いいか、ビューって早くたくさんこいで、あとはヒョイヒョイってバランスとるんやで!」
当然、すぐにコケます。
「もっとビューっとこいで、あとはビョーンって遠く見なあかんで!」
もちろん、すぐコケます。
自分でもわかっているのです。ビューとかビョーンとか、意味のわからない擬態語のアドバイスをされてもわからんだろうなと。自分のボキャブラリーのなさにも辟易しますが、よく考えると、なんで自分が乗れているのかもわからず、そして意識せず乗っているだけに、アドバイスのしようもなく。自らの経験から導き出される次なるアドバイスは…
「まああれや、10回はコケなあかん。10回コケる頃には乗れるようになってるわ!さあコケろ!」
もはや気合の世界です。経験上は紛れもない事実ではあるものの、KKD全開です。昭和を感じます(そういえば、最近KKDなんて言わない?)。
■KKDなアドバイスしかできないのは・・・
「僕は天才ではありません。なぜかというと自分が、どうしてヒットを打てるかを説明できるからです」。
ご存じイチローの言葉ですが、なんとなくできるようになることもあるでしょう。なんとなく成功することもあるでしょう。でもそこで理由の説明ができなければ、再現性に乏しいかもしれません。真の天才で、いくらでも再現できたとしても、他人に伝承していくことは難しいはずです。感覚で乗っている自転車もしかりです。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
ご存じ野村監督(オリジナルは松浦清山と言う方だそうですね)の言葉ですが、成功した時も失敗した時も、「なんで?」がわからないと次につながらない。KKDには暗黙知としてそれが詰まってはいるのでしょうが、見える化しないと使いづらいことこの上ないのは、自転車アドバイスでもしかりです。
※それにしても、野球で例えると昭和感が増しますね。
■特訓の結果
最近ではKKDを「勘・経験・度胸」から、「仮説・検証・データ」と言い換えることもあるそうです。なるほど。ここはツーキニスト兼リサーチャーらしく、コケる要因を分析して的確なアドバイスをしてやるか!と、気も新たに息子を見ると、
「よし!3回目や、よし!4回目っ」…と、コケた回数を数えています。どうやら10回コケたら乗れるようになる、が琴線に触れたようで、怒涛のコケラッシュ。おお、素直!と感心しながらも、あんな闇雲にコケるだけじゃなあと、どの口が言ったアドバイスだかすっかり忘れて見ていると、あれよあれよといつの間にやら乗れるようになってしまいました。
「ほんまや、8回コケたら乗れるようになった!」と大喜びの息子を前に、昭和のKKDも大切ね、と、一周回って戻ってきたのでした。習うより慣れろもある意味正しい。きっと彼も、自分の子供には似たようなアドバイスをすることでしょう。
KKDのバランスについて少し付け加えるならば、経験が浅い若いうちは「仮説・検証・データ」で語る、経験を積んでベテランになってくると「仮説・検証・データ」だけではわからない洞察を含んだ「勘・経験・度胸」で語る、というイメージでしょうか。
自転車と同じくKKDの使い分けもバランス感覚が必要、ということで。
(安部)