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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

“つながり”を実感するコミュニケーション~固定電話からfacebookまで~ (立田)2011年11月28日 月曜日

前回のブログ(20114月)では、震災をきっかけに“つながり消費が増えるのでは!?”みたいなことを書かせてもらいました。家族、友人、仕事仲間など人との“つながり”を確認・実感するための消費活動ですね。
私自身、3.11以降、震災の影響なのか、はたまた年齢のせいなのかは非常に微妙ですが、大学時代の学部の友達と京橋でプチ同窓会をしたり、大学の部活の同窓会に新幹線で広島まで出向き飲むは食べるは泊まるは。。。家族とのプチ遠足気分のお出かけも増え、奥様と二人でケーキを食べにいったりと、“つながり消費額”は確実に増えました。
皆さんはいかがでしょうか?
今回は、“つながり”を実感するコミュニケーションについて感じていることを書かせていただきます。
■固定電話
20・30代の人には信じられないかもしれませんが、私が幼稚園に通うか通わないかの時代(今から四十数年前)、家には電話がありませんでした。近所で1軒だけ持っていて、緊急の連絡が必要なときには、その電話をお借りしていたのをかすかに記憶しています。
小学校に入るころから、固定電話は各家庭に普及していき、ほぼどの家庭にも固定電話がつながっている状態となっていきました。
当時、電話がかかってくると「誰からだろう!誰が電話してきてくれたんだろう!」とワクワクしていたものです。
高校・大学時代には、彼女(現妻)からの電話を待ち焦がれていた経験もしました。
大原麗子さんのサントリーレッドのCM「少し愛して、ながく愛して。」(電話編)、まさしくあの世界ですね。

この時代、固定電話は“つながり”を保つ大切な
コミュニケーションツールだったと思います。
■携帯電話
私が社会人になって10年弱、急速な勢いでみんなが携帯電話を持つようになりました。「いつでも、どこでも、だれとでも」つながることが出来る画期的なコミュニケーションツールの登場です。
携帯電話を買った日、用事もないのにわざわざ散歩に出かけた上で知り合いに電話したのを記憶しています。あの高揚感は今でも忘れられません。
■メール、そしてソーシャルメディアへ
その後、PCでも携帯電話でも「メール」でのコミュニケーションが我々の生活に浸透。そして現在はfacebooktitterといったソーシャルメディアも。
■コミュニケーションのカタチの変化
メールやソーシャルメディアは、自分が発信したいタイミングで発信。
受け手もまた同様に、自分が見たい・見れる時に見て、返信できる・反応したいタイミングで発信。非常に心地よい“非同期のコミュニケーション”ができます。
特にfacebookなどでは、ブログなどと違いかしこまる必要もなく、気軽に発信したいときに発信して、また見る側もいつ見てもいいし、見なくてもいい。「コメント」を書き込んでやや深くつながってもいいし、「いいね!」ボタンで緩くつながってもいい。
誰に強制されることもなく、世界中どこにいても、いつもそばにいるような“緩やかな心のつながり”を保ち続ける。
これがあまりにも浸透すると、心理的には、固定電話や携帯電話が非常に“威圧的なツールである”という方向にポジションがシフトしてしまうように思います。ビジネス上の電話は別にして。
つまり、固定電話や携帯電話の呼び出し音は…
「私はあなたに用事があるから、あなたはすべてのことを中断して、今私がかけているこの電話に出て私と向き合いなさい」という意思表示、と。
最近では、休みの日に携帯電話(スマホ)に電話がかかってくると(大げさに言うと…)、
「えっ、携帯電話(スマホ)に電話がかかってきた! なんでぇ~」
という感覚にまでなってしまっている自分がいます。そもそも“電話”なんですけど。。。
新しいコミュニケーションツールが出てきて、初めて気付くこの感覚。
環境が変われば、生活者の感覚は知らず知らずの間に変わっていくのですね。
これからは、“非同期のコミュニケーション”が、人々の“つながり”を支える時代なのでしょう。
そして、非同期のコミュニケーションツールもまた、「メール」から「ソーシャルメディア」へ幅が増えたように、今後も変化し続けるのでしょうか。

 (立田)

震災後の日本人の暮らし(立田)2011年4月26日 火曜日

今回の東日本大震災で被災された方々に対し心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。我々MRIグループでも、法人・個人から義援金を集め、日本赤十字社に送金させていただきました。少しでもご活用頂ければ幸いです。
 さて、震災後に世論調査や意識調査などが行われていますが、実際のところ、生活者の暮らしぶりはどのように変化するのでしょうか?しないのでしょうか?  
 調査会社としては、本来ならデータに基づいて論ずるところですが、この場は個人的な“直感”のみで思いつくままに大胆予想!(というほどではないのですが・・・)させていただきます。お許しください。
予想 “暗”を楽しむ生活に回帰
震災一ヵ月後に東京出張に行ってきました。街も駅も電車の中も、そしてコンビニの中も「節電モード」で暗いのにびっくり。でも、そんな中、人々は普通に生活している。
実はこれまでが明るすぎたのではないか?
ふと、そんな風に感じました。
「明るいことが繁栄の象徴」という概念にとらわれ、暗いオフィスは「業績低迷の会社」、暗い街は「さびれた過去の街」とイメージされてしまっていたのでは?
これを機会に、“夕暮れ時の暗さのわび・さびを楽しむ”感覚で、“暗”を取り入れた暮らしに変えていく、っていうのもいいのではないでしょうか?そんな家や建物、街、照明、遊び方が提案されるといいなぁ、なんて思います。
予想 眠っていた「人を思いやる心」が顕在化してきて、笑顔が増える
ソーシャルメディア上では応援メッセージが溢れており、読みながら涙がこみ上げてきました。
これまで募金などしたことがなかった人が自ら進んで義援金を送ったりしています。
また、テレビでは宮澤章二さんの「思いやり篇」(ACジャパン)のCMが流れます。
実験経済学によると、10%の人間はどんな状況でも「利己的」、10%の人間は常に「利他的」、残り80%は状況次第で「利己的」にも「利他的」にもなりうる、ということです。今回の震災で80%の中の多くの人が「利他的」に移行し、他者を思いやる行動に出ると思われます。
社会に「思いやる心」が溢れることで、日本人の一日あたりの“平均笑顔時間”が5分伸びる!

予想 家族、友人のある暮らしの有り難味を噛みしめる
津波に街全体が押し流される映像を見て、自然の力の脅威、人間の命のはかなさを感じた人は多いのではないでしょうか。大勢の方が一瞬で家族や友人を失ってしまう大変悲しい出来事。だからこそ、家族や友人の有り難味を再認識させられました。
家族や友人とつながっている喜びを実感するための“つながり消費”みたいなモノ・コトが増えるのではないでしょうか。
予想 関西活性化
震災後、外資系のエグゼクティブが大阪の高級ホテルを占領したという話は有名ですね。
それはそうと、原発問題に端を発し、東京への一局集中問題が再度クローズアップされてきています。政治、経済、人口、そして働き方などの分散化が求められているのではないでしょうか。
これを機に、関西から東京に行った企業(本社、マーケ、宣伝)が再び関西に戻り、生産拠点を(海外ではなく)西日本に移し、関西企業が設備投資や雇用を促進。関西から日本の経済を立て直す!
これは予測というより大阪の調査会社としての願望に近いですが・・・。

 (立田)

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