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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

震災後の日本人の暮らし(立田)2011年4月26日 火曜日

今回の東日本大震災で被災された方々に対し心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。我々MRIグループでも、法人・個人から義援金を集め、日本赤十字社に送金させていただきました。少しでもご活用頂ければ幸いです。
 さて、震災後に世論調査や意識調査などが行われていますが、実際のところ、生活者の暮らしぶりはどのように変化するのでしょうか?しないのでしょうか?  
 調査会社としては、本来ならデータに基づいて論ずるところですが、この場は個人的な“直感”のみで思いつくままに大胆予想!(というほどではないのですが・・・)させていただきます。お許しください。
予想 “暗”を楽しむ生活に回帰
震災一ヵ月後に東京出張に行ってきました。街も駅も電車の中も、そしてコンビニの中も「節電モード」で暗いのにびっくり。でも、そんな中、人々は普通に生活している。
実はこれまでが明るすぎたのではないか?
ふと、そんな風に感じました。
「明るいことが繁栄の象徴」という概念にとらわれ、暗いオフィスは「業績低迷の会社」、暗い街は「さびれた過去の街」とイメージされてしまっていたのでは?
これを機会に、“夕暮れ時の暗さのわび・さびを楽しむ”感覚で、“暗”を取り入れた暮らしに変えていく、っていうのもいいのではないでしょうか?そんな家や建物、街、照明、遊び方が提案されるといいなぁ、なんて思います。
予想 眠っていた「人を思いやる心」が顕在化してきて、笑顔が増える
ソーシャルメディア上では応援メッセージが溢れており、読みながら涙がこみ上げてきました。
これまで募金などしたことがなかった人が自ら進んで義援金を送ったりしています。
また、テレビでは宮澤章二さんの「思いやり篇」(ACジャパン)のCMが流れます。
実験経済学によると、10%の人間はどんな状況でも「利己的」、10%の人間は常に「利他的」、残り80%は状況次第で「利己的」にも「利他的」にもなりうる、ということです。今回の震災で80%の中の多くの人が「利他的」に移行し、他者を思いやる行動に出ると思われます。
社会に「思いやる心」が溢れることで、日本人の一日あたりの“平均笑顔時間”が5分伸びる!

予想 家族、友人のある暮らしの有り難味を噛みしめる
津波に街全体が押し流される映像を見て、自然の力の脅威、人間の命のはかなさを感じた人は多いのではないでしょうか。大勢の方が一瞬で家族や友人を失ってしまう大変悲しい出来事。だからこそ、家族や友人の有り難味を再認識させられました。
家族や友人とつながっている喜びを実感するための“つながり消費”みたいなモノ・コトが増えるのではないでしょうか。
予想 関西活性化
震災後、外資系のエグゼクティブが大阪の高級ホテルを占領したという話は有名ですね。
それはそうと、原発問題に端を発し、東京への一局集中問題が再度クローズアップされてきています。政治、経済、人口、そして働き方などの分散化が求められているのではないでしょうか。
これを機に、関西から東京に行った企業(本社、マーケ、宣伝)が再び関西に戻り、生産拠点を(海外ではなく)西日本に移し、関西企業が設備投資や雇用を促進。関西から日本の経済を立て直す!
これは予測というより大阪の調査会社としての願望に近いですが・・・。

 (立田)

肥やしになる経営本は、へたな小説よりも泣ける(立田)2010年8月23日 月曜日

市場調査社大阪のスタッフブログのコンセプトは「スタッフの普段の生活の中から“生活者視点”を見つめ直す」ですが、今回に限って小休止。代わりに、私が近年読んだ書籍の一部をご紹介させていただきます。

曲りなりにも「経営者」という立場に立って、恐ろしいもので早10年。「10年経ってこの程度か」と自責の日々が続くわけですが、まさに試行錯誤を繰り返している真っ最中といった感じです。

そんな中、近年、何冊かの感銘を受けた経営本に出会いました。
これらの本を読んで発見した法則は・・・

 本当の意味で肥しになる経営本とは、読んでいて“感動する”“泣ける”“身震いする”など心を揺さぶられる本だ!

ということです。経営本以外に、マーケティング本、リサーチ本なども読んでいますが、勉強にはなるものの“感動”“身震い”まではしません。
結果、私の中では「経営とは、顧客や社員との間の感情で成り立っている」という所に行き着きます。

ということで、特に感銘を受けた書籍を何冊かご紹介。
ただし、書評は私の独断と偏見に満ちていることをお許しください。。。

■    経営戦略・経営理念系

基本的には「経営戦略」というジャンルに分類されるのでしょうが、「戦略」というコトバを使うと、何か競争的概念も強く連想してしまいます。
しかし、これらの書籍の本質は、「企業理念」を考えさせられることにあると思います。
“この社会において、自分はどんな会社を作りたいのか?”
“市場調査社大阪がこの世に存在する意味は?”
すべての主語はあくまで「自分」であることを思い知らされます。

マーケティング優良企業の条件 創造的適応への挑戦
嶋口充輝/石井淳蔵他 日本経済新聞出版社
【身震いした一言】
市場志向の経営

ビューティフルカンパニー
嶋口充輝 ソフトバンク クリエイティブ 株式会社
【身震いした一言】
マーケティングの概念は時代と共に変化しているが、マーケティングの究極の姿は「顧客との一体化」を実現する経営である
 
マーケティングを学ぶ
石井淳蔵 ちくま新書
【身震いした一言】
マーケティング:過剰品質時代における企業経営の救世主

日本でいちばん大切にしたい会社
坂本光司 あさ出版
【身震いした一言】
会社は、第一に社員とその家族を幸せにするために存在する

カンブリア宮殿 村上龍×経済人
村上龍 日本経済新聞出版社
【身震いした一言】
本音で楽しまないと、本当の仕事はできない。それは最終的に会社のため、世の中のためになる

■マネジメント系

マネジメントの本質は、「スキル」だけで語れるものではなく、人格や情感といった人間くさい部分にある!
とつくづく感じさせられます。
マネジメントの「枠組み(フレーム)」は後からいくらでも学べるけど、「人格」は一朝一夕には形成できません。これは大変だ!



上司の哲学 部下に信頼される20の要諦
江口克彦 PHP文庫
【身震いした一言】
部下に能力が無いなどというのは単なる逃げであり、結局は自分のことしか考えていない上司。
人間的成長があってこそ理想の上司。最終的に最も大切なのは、温かさ、潔さ、誠実さ、素直さといった人柄である。

なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか 人間の出会いが生み出す「最高のアート」
田坂 広志 PHP
【身震いした一言】
マネジャーとは部下や社員の人生を預かる立場。「人生を預かる」とは「成長に責任を持つ」こと。

自問力のリーダーシップ
鎌田英治 ダイヤモンド社
【身震いした一言】
リーダーの仕事は、目標・ゴールを明確にするだけではだめで、目標達成への“共感”を全員が腑に落ちるまで納得してもらうことが最も重要。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海 ダイヤモンド社
【身震いした一言】
マネージャーには根本的な資質が必要である。それは「真摯さ」である。 

(立田)

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