大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。
「一つの物事でも、見る人によってその姿かたちは移ろうものである」とは、かの有名でも何でもない今適当にそれっぽく並べた言葉ですが、例えば「三つ子の魂百まで」ということわざ。
これはその子どもを見守る大人目線の格言であり、子ども本人からしてみれば幼少の頃の記憶など持ち合わせておらぬ、自分の魂はもっと別の場所で育まれたものであるからして、「盗んだバイクで走りだした十五の夜の魂百まで」を断固主張する、ということになるのかもしれません。
ですが閣下の視点で考えると「十万歳の吾輩と比べれば、三つも十五も大して変わらんよ」ということになるのでしょう。一人の子供に対する評価でも、視点によってこれだけ意見は分かれ、時にはぶつかるものです。場合によっては落とし所が見つからず、すったもんだの大騒動まで発展するなんてことは人類の歴史で繰り返されてきたことでもあります。えらいこっちゃです。
その一方、人間とは不思議なもので、考え方がまるで違っていても喜びや怒り、悲しみや感動を言葉がなくても分かち合える、そんな瞬間もありますね。例えば誰かの笑顔を見てほっこりする、同じ音楽を聴いて感動する……そう、音楽フェスです!
■JAZZフェスのnot悲劇but奇跡
昨年になりますが、宮城県は仙台市で開催されたJAZZフェスに参加してまいりました!……というと、なんだかとっても活動的なように聞こえますが、 参加できたのはすべて吹奏楽仲間のおかげでございます。ありがとうございます。
何はともあれ本番前日。あれはまだ残暑厳しい九月でしたが、唯一無二の相棒・テナーサックスを背負い、演奏でみんなを盛り上げるぞと武者震いをして仙台市に乗り込んだわけでございます。
前乗りの目的はもちろんずんだ餅と牛タン最終練習、リハーサルです。練習会場に到着し、楽器を組立ていざ音だし!そう思った時、私は重大な事実に気が付きます……「あれ、これ武者震いじゃなくね?」
背筋が寒い、頭が痛い、……武者震いの正体は、ただの体調不良だったのです。
折角JAZZフェスに参加できるのに、なんという体たらく!仲間に心配をかけ、ずんだ餅も牛タンも味わえず、寝込むことになりました。
本番当日。出番は午後7時。ゆっくり休んでなんとか回復したものの、病み上がりにはかわりなく、ちょっと楽器に息を吹き込んだだけで高校時代の耐寒マラソン大会を彷彿とさせる疲れ、とてもいつも通りの演奏ができる状態ではありません。サックスが異様に重く感じ、フルート等の軽い楽器担当の仲間がうらめしく、なんだか小雨も降ってきたし、もうこれ、今日は無理だな……そんな思いで舞台に上がりました。
一瞬で、自分がフェスを、音楽をなめていたことに気が付きました。
ステージ前には雨にも関わらず、お客さんがたくさん集まっていました。なんだこの熱気、なんだこの空間!!みんな、みんな笑っている。演奏を楽しみにしてくれている。嬉しい、嬉しい、さあ吹くぞ、伝われ、伝われ、ああ、これが「音楽」か。音を楽しむってこういうことか。
さっきまでの怠さが嘘のように、いつも通り吹く事ができました。演奏後は、仮病疑惑が浮上するほど元気になり、最寄りの駅まで走ってお土産にずんだ餅を買いました。
言葉では表すことができない人が生み出す不思議な力に助けられた、そんな経験でした。
■2年目の抱負
これを書いている今はお正月。近所の寺では鐘がゴンゴンなっていて、「タンスに」と相の手をいれたくなるのをグッと堪えている次第ですが、この1月で入社丸1年と相成りました。
来る2年目は、目の前の数値や一つの発言を「これでもか!」というほど突き詰めて考えること姿勢を大切にした上で、物事を自身の立場や考え方に捕らわれず様々な角度からより広い視点で捉え、言葉や数値では表すことが難しい人間の機微のようなものも明らかにできる、代弁できるリサーチャーになっていきたいと思う今日この頃です。精進します。引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
写真:JAZZフェスの写真、一枚もなかったので相棒のオフショットをお届けします。
(上出)
自己紹介
「今回は初めてなので自己紹介を」と仰せつかって机に向かう事、数時間。紹介すべき自己が全く見当たりません。国民的猫型ロボットよろしく「すまーとふぉーん」を取り出し検索するはもちろん「自己紹介 どうする」。すると、出てくる出てくる自己紹介の方法論。ああ、こんなにサイトがあるということは、困っているのは私だけではないんだ、みんな自分をなんと表せば良いのか分からず戸惑っているんだと心の友を得た気分で机に舞い戻る事、また数時間。日は暮れ星が輝き始めても、浮かんでは消える文章たち。遅々として進まぬ我が紹介文に私は苛立ちを覚え始め、憤りをぶつけます。
「君、いつまで白紙でいるつもりだ!明日寝坊したらどうしてくれる、さっさと埋まりたまえ!」
すると私の剣幕に押されたのか、紹介文もついに重い口を開きます。
「…いつまでって、あんたまだ5分と悩んでないじゃないか。何が数時間だ。話を盛るな」
「光陰矢の如しということわざを知らないのか!矢から見れば5分も数時間も大して変わらんわ!」
「無茶苦茶だ。この人無茶苦茶だ」
数時間の押し問答の末、紹介文が言い放ちます。
「いつまで白紙でいるつもりかって?…もう一度、あんたの人生が始まるまでさ!」
1月5日、初めての出勤日。私の心は不安でいっぱいでした。
前職の新聞記者。私は激務とストレスに耐えきれず、たったの2ヶ月で辞めました。
地元に逃げ帰ったあと、途端に真っ白になったスケジュール帳を視界の隅に公務員試験を目指して1年勉強しましたが、それも叶いませんでした。情けない自分を嫌というほど見ました。
そして迎えた出勤初日。また、うまくいかなかったらどうしよう。また失敗したらどうしよう。怒られたらどうしよう。逃げてしまったらどうしよう。一生誰にも、認められなかったらどうしよう。こわい、こわい、こわい。そんな気持ちでいっぱいになって、ちょっと泣きました。
入社2ヶ月の今でも、毎日この気持ちは頭をよぎります。でも。
恐くても、踏み出さないと一生このまま。人生、白紙のまま。
というわけで、私は今日も目覚ましをセット。会社に備えて早めに眠り、「今月のアクセス数下がったよ」の幻聴で起床。鳴りはじめた目覚ましは0.2秒で止め、机の上の白紙は埋められる日を待っている……。
はじめまして
1月に入社いたしました、上出と申します。先輩方のご指導のもと勉強させて頂きながら、働ける幸せを噛みしめる日々を送らせていただいております。精一杯精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
(上出)
スタッフ