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大阪のマーケティングリサーチの専門機関、市場調査社のスタッフブログです。
日常生活でスタッフが感じたことや、弊社のサービスの紹介をしていきます。

リーダーに必要なモノとは?(浜本)2014年7月7日 月曜日

最近あまりテレビを見る機会がなく、特にドラマのような毎週欠かさず観ないといけないような番組とは、特に無縁でした。

そんな私がはまってしまった番組が、大河ドラマ「軍師 黒田官兵衛」です。
元々、日本史好きで、特に戦国時代の武将達の生き様には魅力がいっぱい。

 「黒田官兵衛」を観ながら感じたことを書きたいと思います。

と言っても主人公の官兵衛ではなく、官兵衛が仕えた「羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)」について感じたことです。

ドラマで描かれている「秀吉」は「戦のない世の中を作るため、天下統一を目指す」という「織田信長」のビジョンに魅かれ、自分の役割を果たすべく邁進しています。「秀吉」が優れているなぁと感じるのは、家臣達の心の掌握力です。

時代が時代だけに家臣達は「秀吉」のために命を懸けて自分達の使命を全うする訳ですが、「信長」のそれとは全く異なるのかなと。

現に「信長」は家臣である「明智光秀」の謀反によって本能寺で最期を迎えます。
ドラマでは徹底した冷酷主義で目的の達成のためなら家臣も切り捨てる風に描かれています。
一方、「秀吉」はというと人間味溢れる血の通った男といった印象です(演じている竹中直人のキャラも影響している性もあるかもしれませんが)。

「秀吉」がリーダーとして優れていると感じるのは以下の点です。
『決して自分の地位におごらない』
ドラマの中で自分の家臣に対して、秀吉はしばしば頭を下げています。
自分が至らなかった場合、相手への感謝の意とシーンが様々ですが、この時代において家臣に対して頭を下げる謙虚さに、あっぱれ!
『信念を貫く』
秀吉はご存知の通り、元々は足軽(または農民)の出。信長の家臣は由緒ある武家の出が多く、他の武将からはさげすまされていました。しかし、合戦のやり方等、他の武将の考え方が間違っていた場合は憶することなく意見を申す。この時代において自分より位が上の人に物申す度量の大きさに、あっぱれ!
『他人の意見を聞き入れる』
秀吉は軍師である「黒田官兵衛」「竹中半兵衛」の進言を実によく聞き入れます。
互いが強い信念を持ち、相手を信頼し、尽くすのです。この時代に家臣を心の底から信頼し、家臣に尽くした誠実さに、あっぱれ!
『ビジョンを語る!!』
秀吉は「黒田官兵衛」や「竹中半兵衛」に「戦のない平和な世の中をつくりたい」「万人が豊かに暮らせる国にしたい!」そのための天下統一の必要性を彼らに語り続けています。
夢を口にして、熱く語れる、その情熱に、あっぱれ!
その他にも、
『家臣を褒める』『仕事を任せる』『差別をしない』『運をつかむ』など秀吉の人間像を挙げていくだけで、間違いなく優れた「リーダー育成本」が完成すると思います。
このような素養を持つ秀吉が、後に天下人となったのは、必然的なことだと感じています。
信長が圧倒的なカリスマ性で「天下統一」の原動力となり、そのきっかけを作ったのは間違いのないところだけど、天下統一に至らなかったのは、リーダーとしての素養に何かが足りなかったのだと感じるのです。

その足りないものを秀吉は持っていた。私はそう感じました。また秀吉は今の世の中(現代)においても、きっと素晴らしいリーダーに成り得たのだと疑う余地がありません。
ドラマを観ながら「秀吉」スゲー!あんな人に成りてー!と自分の至らなさにつくづくと気付かされるのです。
(浜本)

恐るべしポケモンパワー(山本)2014年5月26日 月曜日

「よーできとるわ、このゲーム」

ご多聞に漏れず、我が息子も1年ほど前からポケモンにはまっております。まずはTVアニメ、そこからシール集め、フィギュア集めと進化し、現在のブームがカードゲーム。フィギュアまでは「所詮、ガキの遊びよ」と高をくくっていた私ですが、ゲームの対戦相手として実際に遊んでみるとこれが実に楽しく、いつの間にかルールの解釈をめぐって大人げなく言い争い、傍らで奥さんがあきれ果てるような事態まで・・・。 

テーブルカードゲーム(TCG)と総称されるこの手のゲームとして有名な「マジック・ザ:ギャザリング」が、大人も含めて人気がある、くらいの認識はあったのですが、ポケモンカードゲームも基本コンセプトは同じです。

プレイヤーはバトルするポケモンカード、ポケモンの能力を上げるエネルギーカード、バトルやカード選びを有利に進めるサポートカードの3種類をうまく組み合わせて戦略的に戦うことが求められます。この戦略を練って相手との駆け引きが発生するところが、“子供ダマしではない”面白さなのです。

手持ちのカードの組み合わせをより強力にするためには、カードを買い足していく必要があるのですが、これが1パック150円ぐらいと安価なので、はまってしまった親がついつい買ってしまう危険性を備えております。

「強固なロイヤルティってこんな風に醸成されていくのね」

見事に親子ともどもはまってしまった我々は、ついにインテックス大阪で行なわれた「ポケモンカードゲーム西日本大会」に参加するまでに。現地に行って感心したこと、あるいは驚愕したことが2つあります。

この大会は(多分)任天堂もしくはポケモンキャラ管理会社の主催だと思うのですが、入場料や登録料などは一切かかっていません。参加者は自前のカードを持ち寄ってリーグ戦、トーナメントの勝ち抜きをするのですが、勿論そこに費用は発生しません。

「なるほど、物販ブースで儲けようという魂胆か」という穿った見方をどうしてもしてしまうのですが、小さなカード販売スペースこそあるものの、特にそこでしか買えないカードを売っているわけでもなく。

つまり、このイベントはあくまでも、ポケモンカードゲームを楽しめる場を提供することで、ポケモンというキャラクターのファン育成、ファン同士の交流が目的なのです。もちろん他の参加者とバトルすることで、カード収集意欲に火がつき、結果としてカード売上に繋がることも期待しているのでしょうが、それよりも本当に子どもたちにポケモンカードを楽しんでほしい、という主催者の思いが伝わってきて、20年近くにもわたってキャラクタービジネスのトップとして君臨している要因の一端を垣間見た思いがしました。

この大会の参加区分として「中学生以上」と「小学生以下」とカテゴリーがあるのですが、「中学生以上」の参加者を見に行ってかなりの驚愕をうけました。「中学生以上といっても、せいぜい高校生から大学生ぐらいかな、なんせポケモンだから」と思いつつ覗いてみたところ、普通に30代、40代のおっさんが熱いバトルを繰り広げている光景が・・・、いや、子供の付添いではなく、あくまでも単独参加の様子・・・

 カードゲームはその性質上、レアカードが発生するためコレクター性が高くなり、それが“大人”をも引き付けるのだとは思いますが、それにしても「中学生以上」の“平均年齢”が高いのにはびっくりしました。

コレクターの業である「コンプリート欲」は圧倒的に女性より男性の方が強い、という事を何かの文献で見たことがあります。たしかに「小学生以下」カテゴリーの男女比率は6:4ぐらいで、女の子も結構な割合でいるのですが、「中学生以上」カテゴリーに女性はほぼ皆無。

一方で、そういえばこの間、女子大生相手にまったく違うテーマのデプスインタビューをした時に、雑談の中で「小学生以来、久し振りにポケモンの新作をしたら楽しくなって、友達同士でまたハマっている」と言っていたことも思い出しました。

「カードコレクション」という、ジェンダーギャップの著しいカテゴリーは別として、ポケモンもこの世に出てそろそろ20年、当時熱中していたファーストコンタクターがそのまま大人になり、いまもポケモンと繋がっている。しかもこのようなブランド育成が日本だけでなく欧米をはじめとする先進国で、共通言語として脈々と息づいていること。

改めてものすごいブランド力だな、と感心しました。

(山本)

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